ガラスのフラスコと、クリーム色の繊維の束が並ぶ、明るい研究室
COLLABORATIONS × MATERIALS

Kaptain Sunshine、Spiber、Goldwin 0──協業と、新素材で読む Goldwin

Kaptain Sunshine との「Snow Dwellers」、バイオベンチャー Spiber との、構造タンパク質素材の服、そして実験的なプラットフォーム Goldwin 0。Goldwin の協業と新素材を、公式と報道の原文から読む。

文 Shiori Kinugasa | 公開 2026.10.23 | 読了 4分 イメージ画像(AI生成):素材の研究のイメージ(実在の場所ではありません)
古い服の作り手と組み、微生物が作る糸を使い、
実験の場に、名前を付けた。

Kaptain Sunshine(2019年)

古い服の作り手と、最新の素材

Gear Patrol によれば、2019年12月に、Goldwin は、ヘリテージのブランド Kaptain Sunshine と、雪の日のカプセルコレクション「Snow Dwellers」を作った。

Kaptain Sunshine は、2013年に始まり、日本のアウトドア雑誌 Huge の創刊編集者の Shinsuke Kojima が率いて、ヴィンテージのアメリカンスタイルと、ミリタリーに着想を得た物を作っている。

コレクションは、パーカ、スノーパンツ、中綿の入ったプルオーバー2点の、4点。防風、防水のゴアテックスの生地と、テープで留めた縫い目、防水のファスナーを使っている。最初に出たのは、Goldwin の、アメリカで最初の実店舗の、サンフランシスコの店で、2019年12月13日から、公式サイトでも買えた。

金属の枠に張った布に、細かい雨が降る、白い試験室
イメージ画像(AI生成):防水の試験のイメージ(実在の場所ではありません)

Spiber(2015年から)

微生物が作る、タンパク質の糸

nss magazine によれば、Goldwin は、2015年から、バイオ素材の開発企業 Spiber と協力し、ファッション産業の環境への負荷を減らす、バイオ素材の研究を進めた。発酵のプロセスで作る、生体高分子の繊維「Brewed Protein」は、2019年に、最初のパーカ、2020年に、最初のニットの服になった。

FASHIONSNAP によれば、2020年11月10日に、第3弾の「The Sweater」が、特設サイトでの抽選で発売された。黒いセーターで、素材は、毛70%、Brewed Protein 30%。

それまでに、Tシャツの「Planetary Equilibrium Tee」と、アウトドアジャケットの「MOON PARKA」が、数量限定で売られ、どちらも、予定の数を大きく上回る注文があった、という。

Goldwin 0(2022年から)

実験の場

2022年に始まった Goldwin 0 は、男女の機能的な服を、カテゴリーやブランドの枠を越えて作る、実験的で技術的なプラットフォームで、自然、科学、技術に根ざした品質を、探し続ける取り組みである。

コンクリートの床に積んだ、灰色と生成りのウールのフリースとニット
イメージ画像(AI生成):ウールの素材のイメージ(実在の商品ではありません)

公式のオンラインストアでは、Goldwin 0 のコレクションとして、フリースのフーディー、立体的なダウンパーカ、膨らませるベストなどが並ぶ。Hypebeast は、Goldwin 0 を、「Goldwin の下の、実験的なプラットフォーム」と書いている。

2026年秋冬、「空気」

Hypebeast(中国語からの自動翻訳)によれば、Goldwin 0 は、2026年秋冬のコレクションを、上海の TANK Shanghai で発表した。「空気」を、発想の中心に置き、素材、構造、性能の3つの面から、アウトドアウェアを見直したという。

冷たい霧の中に吊るした、膨らませるベストは、Auxetic(オーセティック)の構造と、空気の量の調整で、温度を調節する。球の上に掛けた、アウトドア用のケープブランケットは、チタンのスパッタリングで、柔らかさを保ちながら、保温の効率を高めている。

その他、折り紙のようなプリーツで、ダウンを立体的な室に集めた、3D Box Baffle のダウンジャケット、GORE-TEX LABS の WINDSTOPPER を使ったジャケット、超高密度の綿の、ヘリコイド・パンツなどが並んだ。ヘリコイド・パンツは、縫い目が、ゆっくりほどける螺旋になる。

今のヨーロッパ

Goldwin Europe のオンラインストアには、2026年10月24日から、オンラインストアを一時停止し、ミュンヘンの店を、10月31日に閉めるという告知がある。「6年間の支援に、感謝する」とも書かれている。HHV Journal によれば、ミュンヘンの店は、2020年10月に、ヨーロッパの旗艦店として開いた。

見方

Kaptain Sunshine は、古い服の作り方と、最新の素材を、並べた。Spiber は、素材そのものを、作り直した。Goldwin 0 は、その実験に、名前と場所を与えた。三つの取り組みは、どれも、スキーウェアの技術を、別の形で試している。

要点

POINTS
  • 2019年12月に、Kaptain Sunshine と、スキーウェアのコレクション「Snow Dwellers」を発表した。最初に出たのは、サンフランシスコの店だった(Gear Patrol)。
  • 2015年から、Spiber と共同で、構造タンパク質素材「Brewed Protein」の研究を進め、2020年11月に、第3弾の「The Sweater」を、抽選で発売した(nss magazine、FASHIONSNAP)。
  • 2022年に始まった Goldwin 0 は、2026年秋冬のコレクションを、上海で発表した(公式、Hypebeast)。
この記事を書いた人 Shiori Kinugasa
参考資料:Gear Patrol「This Incredible Collection Combines the Best Outdoor Technical Gear with Cult-Favorite Heritage Clothing」(2019年12月12日) https://www.gearpatrol.com/style/a668838/goldwin-x-kaptain-sunshine/ nss magazine「Goldwin: made to win」(2021年4月22日) https://www.nssmag.com/en/fashion/25817/goldwin-ss21-gorpcore FASHIONSNAP「ゴールドウインとスパイバー協業の新作アイテム、構造タンパク質素材を使ったニットを発売」(2020年11月10日) https://www.fashionsnap.com/article/2020-11-10/goldwin-spiber/ Goldwin America「About Goldwin」(公式) https://us.goldwin.global/pages/brand Goldwin Europe「Goldwin 0」(公式のオンラインストア) https://eu.goldwin.global/collections/goldwin-0 Hypebeast「Goldwin 0 Unveils Fall/Winter 2026 Collection in Shanghai」(2026年9月29日、中国語からの自動翻訳) https://hypebeast.com/2026/9/goldwin-0-2026-fw-shanghai-event (確認日:2026年10月23日)

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