2018 パリで、始まる
二つの文化
CASABLANCA(カサブランカ)は、2018年、クリエイティブ・ディレクターのシャラフ・タジェが、パリで始めたファッションハウスである。ラグジュアリーなスポーツウェアと、伝統的なナポリの仕立てを組み合わせる。テニス、レジャー、運動のあとの装い(アフター・スポーツ)、フランスの技術、モロッコの遺産が、鮮やかな色と、独特のアートワークで表される。
名前の由来
ブランドの名前は、モロッコの都市、カサブランカに由来する。タジェの両親は、クチュールのアトリエで働いていて、この街で出会った。タジェは、パリとカサブランカの間で育ち、白い壁の建物、大西洋の青、黄土色の織物という、街の記憶を、コレクションごとに持ち込んでいる。

世界を見る、という考え方
ブランドの考え方は、「世界の美しさを見る」ことにある。暗く感じられがちな世界に、明るい視点と、色に満ちた暮らしを持ち込む。喜びと、無限の可能性の感覚を生み出すことが、目的だという。
2019〜2021 コレクションと、評価
初のコレクション
最初の本格的なコレクションは、2019年秋冬のメンズ・パリ・ファッション・ウィークで発表された。色の大きなブロックと、風景から着想したプリントが、新しい世代の独立系ブランドの中で、目を引いた。

LVMHプライズ
2年もたたないうちに、ブランドは、2020年のLVMHプライズで、8組のファイナリストの一組になった。この年のプライズは、新型コロナウイルスの影響で、決勝が中止され、賞金の30万ユーロが、8組のファイナリストに、均等に分けられた。
ブランドは、「8組の共同受賞者の一つ」と説明している。2021年には、インターナショナル・ウールマーク・プライズと、ANDAMファッション・アワードの、ファイナリストにもなった。
広がる世界
ウィメンズ、小物、協業
メンズのブランドとして始まり、2020年にウィメンズを加えた。その後、レザーグッズ、ジュエリー、アイウェア、フットウェアが加わっている。ニューバランス、グローブ・トロッター、キャビア・カスピア、ブルガリとの協業もあり、ブランドは、ブルガリを、大手ラグジュアリーハウスとの初の協業と説明している。協業のことは、別の記事で読む。
タジェへの評価
2022年に、タジェは、BoF 500に入り、GQの「Men of the Year」の一人に選ばれた。2024年には、Fashion Trust Arabiaから、アントレプレナー・オブ・ザ・イヤーに選ばれている。
今
ブランドは、オンラインストアの他、パリとロサンゼルスの旗艦店、ル・ボン・マルシェ、ギャルリー・ラファイエット、セルフリッジズなどの店で買える。公式サイトは、オプティミズム(楽観)、エスケーピズム(現実からの逃避)、コミュニティ、日々の小さな儀式への敬意を、変わらない価値として挙げている。
手に取るなら
入り口は、ブランドの象徴である、シルクのシャツが分かりやすい。色と、絵柄と、仕立てが、一枚に、一番集まっている。詳しくは、別の記事で読める。


