夕暮れのパリの通りを歩く、緑のコートとオレンジのニットを着た二人の後ろ姿
THE DESIGNER

シャラフ・タジェという人──パリで育ち、独学で、ブランドを作った

モロッコ系のパリ生まれ。独学のクリエイティブ・ディレクターは、若い頃から、ブランドづくりに関わってきた。LVMHプライズの紹介と、本人の言葉から、人物をたどる。

文 Shiori Kinugasa | 公開 2026.10.17 | 更新 2026.10.23 | 読了 3分 イメージ画像(AI生成):パリの通りのイメージ(実在の人物ではありません)
学校ではなく、現場で学んだ人が、
「美しさと自信を広めたい」と言う。

どんな人か

シャラフ・タジェは、パリ生まれの、モロッコ系のファッションデザイナーである。LVMHプライズの紹介によると、独学のクリエイティブ・ディレクター兼デザイナーで、若い頃から、ブランドを立ち上げたり、協業したりしてきた。

CASABLANCA の前

経歴には、有名なストリートウェアのブランド、Pigalle、Off-White とのコレクション、Supreme のコンサルティングがある。起業家らしい姿勢で、自分のクリエイティブ・エージェンシーも立ち上げた。2018年に、メンズウェアのブランド、CASABLANCA を始めている。このブランドを、LVMHプライズの紹介は、「エレガンスと快適さを組み合わせたもの」と説明している。

スケッチと生地の見本、色とりどりのシャツのラックがあるスタジオ
イメージ画像(AI生成):デザインの机のイメージ

二つの街の記憶

両親は、クチュールのアトリエで働いていて、モロッコのカサブランカで出会った。タジェは、パリとカサブランカの間で育ち、街の建築と温かさを、コレクションに持ち込んでいる。白い壁、大西洋の青、黄土色の織物が、そこから来る。

オレンジから青へのグラデーションのシルクを、机の上で裁つ手元
イメージ画像(AI生成):シルクを裁つイメージ(特定の商品ではありません)

考え方

服ではなく、世界を作る

公式サイトによれば、タジェは、「服を、ただデザインするのではなく、世界を作る」ことを大切にしている。ファッション、音楽、アート、ナイトライフから、着想を得る。

理想主義

LVMHプライズの紹介で、タジェは、理想主義を強く信じていると述べ、こう語っている。美しさと自信を広めたい。この世界と、私たち一人一人の美しさを、表したい。CASABLANCA が、フランスのラグジュアリーブランドの系譜に加わり、クラシックなブランドの、新しい波の合図になるよう願っている。

評価

2020年のLVMHプライズのファイナリスト、2021年のインターナショナル・ウールマーク・プライズとANDAMファッション・アワードのファイナリスト、2022年のBoF 500とGQの「Men of the Year」、2024年のFashion Trust Arabiaのアントレプレナー・オブ・ザ・イヤー。公式サイトは、これらを、年を追って、紹介している。

人物から見る

タジェの言葉は、服の話であると同時に、生き方の話でもある。暗い世界を、色で明るくする、という考え方は、一枚のシャツにも、そのまま現れている。服を選ぶ前に、人物の言葉を読むと、色の使い方の意味が、少し見えてくる。

要点

POINTS
  • パリ生まれのモロッコ系で、独学のデザイナーである。
  • Pigalle や Off-White とのコレクション、Supreme のコンサルティングを経て、2018年にブランドを始めた。
  • 公式サイトによれば、服ではなく、世界を作ることを大切にしている。
この記事を書いた人 Shiori Kinugasa
参考資料:LVMH Prize「Casablanca by Charaf Tajer」 https://www.lvmhprize.com/en/designer/casablanca CASABLANCA 公式サイト「About」 https://casablancaparis.com/pages/about (確認日:2026年10月16日)

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