ジーンズの名前に、年号
Diesel のジーンズは、「1993 D-Vyl」「1985 Larkee」「2001 D-Macro」のように、年号と名前で呼ばれる。初めて見ると、暗号のようだ。ただ、名前の頭の数字が、何を表しているのか、公式のデニムガイドには、書かれていない。この記事では、数字の意味は推測せず、公式が書く、型の特徴だけを読む。
Diesel は、1978年に、イタリアで始まったブランドで、デニムが、その出発点にある。歩みは、「Diesel、1978年にイタリアで始まった、デニムと広告の歩み」の記事で読める。
5つのフィットと、4つの目印
公式のメンズのデニムガイドは、ジーンズを、5つのフィットに分ける。ブーツカット、レギュラー、スリム、リラックス、スキニーである。型ごとに、「FIT(全体のシルエット)」「LEG(脚の形)」「WAIST(ウエストの高さ)」「CROTCH(股上の深さ)」を書く。この4つの目印を知れば、名前だけで、形を想像できる。
生地も、4つに分かれる。伸びない「Fixed」、少し伸びる「Comfort」、伸びる「Stretch」、よく伸びる「Super stretch」である。
定番の型を、4つ読む
公式の説明から、メンズの代表的な型を、並べる。
- 1993 D-Vyl(スリム):公式は、自然なウエストに合う、細身のストレートの、象徴的な型と呼ぶ。「間違いのない」1本、という説明である。
- 1985 Larkee(レギュラー):低いウエストと、まっすぐな長い脚。公式は、昔の型を、今の形に直したものと書く。
- 2019 D-Strukt(スリム):標準的な高さのウエストで、少し先が細くなる、細身の型。公式は、「着やすい、基本の形」と呼ぶ。
- 2001 D-Macro(リラックス):低いウエストと、深い股上、太い脚。公式は、ゆるい型の「象徴」と書く。
ゆるい型について、公式は、「脚が太いほど、Dも大きい」と、冗談めかして書く。このあたりの言葉づかいにも、Diesel の広告の、皮肉と遊びが残っている。広告の話は、「For Successful Living から Go with the Flaw まで」の記事で読める。
日本の仕立てから、バレルまで
型の名前を眺めると、Diesel が、時代と場所を、広く参照していることがわかる。メンズの「1982 D-Hakou」は、公式によれば、1980年代の、日本の仕立てのシルエットに着想した型で、高いウエストと、太い脚を持つ。ウィメンズの「1978 D-Akemi」は、自然なウエストに合う、太いフレア。「1987 D-Khelz」は、アーカイブに着想した、樽のように丸い脚の型である。
洗い方
公式は、デニムを、できるだけ洗わないことを勧める。洗う代わりに、1日、冷凍庫に入れて、さっぱりさせるという方法も、そのまま書いている。長く着るための、Diesel なりの、少し変わった作法である。

選ぶときの見方
まず、ウエストの高さと、脚の形で、型を選ぶと迷いにくい。すっきり着たいなら、D-Vyl や D-Strukt のスリム。ゆるく、ストリート寄りに着たいなら、D-Macro のリラックス。定番のまっすぐな脚なら、Larkee。次に、洗いの表情と、生地の伸び方を選ぶ。日本で取り扱う型や、サイズの感覚は、公式の英国のページと異なることがあるので、購入の前に、取扱店のサイズの表で確かめてほしい。


