最初のコレクション(2025年3月)
GIVENCHY の公式サイトによれば、サラ・バートンは、2024年9月に、ウィメンズとメンズの全コレクションを担うクリエイティブ・ディレクターに就き、最初のコレクション(2025年秋冬)は、2025年3月に発表された。ショーは、メゾンの歴史的な本拠地、ジョルジュ・サンク通り3番地で開かれた。
公式サイトは、このコレクションの背景を、次のように説明する。最初のメゾンである、アルフレッド・ド・ヴィニー通り8番地の邸宅の改装中に、隠し戸棚の中から、ユベール・ド・ジバンシィのパターンが見つかった。茶封筒に入った、1952年のデビューコレクションの、綿織物(キャリコ)のパターンだった。バートンは、「前に進むには、原点に戻る必要がある。私にとってはアトリエが全てで、アトリエは、ジバンシィの心臓であり魂だ」と語っている。「GIVENCHY 1952」と刻印されたマネキンから、コレクションは始まり、ジバンシィの象徴の白いシャツは、ドレスとして、新たな命を与えられた。

Marie Claire UK は、最初のルックを、胸に白い文字で「Givenchy Paris 1952」と入った、フィッシュネットのボディスーツと伝える。同誌は、コレクションを、ほぼモノトーンで、パステルのイエローとピンクが差し、女性らしい仕立てに、ふくらんだ袖と、絞ったウエストが加わったと伝える。バートンは、ショーの最後に、スタンディングオベーションを受けた。
2026年3月、秋冬
公式サイトは、2026年秋冬を、バートンの3度目のランウェイショーと位置づける。テーマは、現代女性の力強さで、バートンは、「私たちが生きる世界で、いかにして自己を取り戻すか」と語る。絵画的なテーマと彫刻的なフォルムに、北欧の巨匠たちの作品を思わせる面があり、重厚なデュシェスサテンのケープや、スティーブン・ジョーンズのヘッドドレスが、紹介されている。ジョーンズは、ヘッドドレスについて、「単なる T シャツで、一捻りの工夫に過ぎない」と説明している。

Dazed によれば、2026年秋冬は、2026年3月6日に、パリで発表された。硬く、立てた襟(逆向きのものもある)、スティーブン・ジョーンズの帽子が、目を引いた。帽子は、刺繍の入ったルネサンス風の絵に見えるが、実際は、T シャツだった。色は、青、赤、黄が中心で、やわらかなピンクやボトルグリーンへと続いた。スタイリングには、水仙色のゴム手袋も、加わった。同誌は、バートンが、着心地を重視していることを、評価している。
2026年10月、春夏
ウィメンズ
公式サイトで、バートンは、2027年春夏について、バランスと明快さを求め、端正さとシンプルな美しさをもたらすワードローブを目指したと語っている。
Another によれば、バートンは、バックステージで、「複数の視点」と語り、GIVENCHY の女性を、一つの型でなく、何人も思い描いていると述べた。全体を、シャツ、スーツ、ドレスに絞ったという。小物には、アーカイブの、鏡付きのコンパクトを、ベルトのバックルに使ったジーンズが出た。同誌は、1952年のユベールのフリルのブラウスと、バートンのシャツを、対比している。
メンズ
Flaunt によれば、バートンは、2027年春夏で、メンズの最初のコレクションを発表した。パリの Avenue George V の、メゾンの建物で、マネキンを使った展示の形だった。鋭い仕立てのスーツやイブニングコート、柔らかなボンバージャケットなどが並んだ。
見方
最初のルックの「1952」から、シャツとブラウスの対比まで、バートンの GIVENCHY は、原点を、繰り返し参照している。ウィメンズに加え、メンズも手掛けたことで、メゾン全体を、一つの視点で束ねる段階に入った。


