第一世代 パウル・モルシェック
1898年、ケルンの大聖堂の近くに、最初の工房を開いたのが、創始者のパウル・モルシェックである。馬具の工房として始まり、旅行業者向けの特注のスーツケースづくりへと、事業を広げた。時代の国際化に合わせ、トランクやスーツケース以外の品にも、手を広げた。

第二世代 リヒャルト・モルシェック
アルミニウムの発想
1920年代に加わった息子のリヒャルトは、父と同じように、時代を見据えた製品を作る人だった。航空機の素材にヒントを得て、アルミニウムを、軽いスーツケースに使うことを考えた。
名前に残る名
「RIMOWA」という名前には、リヒャルトの名前が入っている。リヒャルト・モルシェックの商標(ヴァーレンツァイヒェン)の頭文字をとったものである。
第三世代 ディーター・モルシェック
防水カメラケース
1970年代、リヒャルトの息子ディーターが事業に加わった。1978年に、最初の防水カメラケースを開発し、映画や写真に携わる人たちの間に、革命を起こした。

日本、そしてポリカーボネート
1979年には、日本市場に参入し、本格的な世界進出のきっかけになった。2000年には、アルミニウムより軽いポリカーボネートのスーツケースを開発している。
つくり手から見る
三世代に共通するのは、新しい素材や、使う人の変化に、早く気づくことだと思う。馬具から旅行かばんへ、革から金属へ、金属から樹脂へ。変わるたびに、「旅の道具」という軸は、動いていない。
- 素材から見る:アルミニウムは1920年代の発想、ポリカーボネートは2000年の開発
- 使う人から見る:旅行業者、冒険家、映画や写真の現場の人へと、使い手が広がった
- 名前から見る:RIMOWAには、第二世代の名前が刻まれている


