時代の違う道具が並ぶ、明るい工房
THE FAMILY

モルシェック家の三世代──馬具の職人から、アルミニウムのスーツケースへ

創業者パウル、息子リヒャルト、孫ディーター。三世代が、それぞれの時代に、旅の道具を磨いてきた。公式サイトの沿革から、つくり手の物語を読む。

文 Shiori Kinugasa | 公開 2026.10.17 | 更新 2026.10.23 | 読了 2分 イメージ画像(AI生成):受け継がれる工房のイメージ
一人の天才ではなく、三世代の積み重ね。
RIMOWAの物語は、家族の物語でもある。

第一世代 パウル・モルシェック

1898年、ケルンの大聖堂の近くに、最初の工房を開いたのが、創始者のパウル・モルシェックである。馬具の工房として始まり、旅行業者向けの特注のスーツケースづくりへと、事業を広げた。時代の国際化に合わせ、トランクやスーツケース以外の品にも、手を広げた。

工房に立てかけられた、磨かれたアルミニウムの板
イメージ画像(AI生成):アルミニウムのイメージ

第二世代 リヒャルト・モルシェック

アルミニウムの発想

1920年代に加わった息子のリヒャルトは、父と同じように、時代を見据えた製品を作る人だった。航空機の素材にヒントを得て、アルミニウムを、軽いスーツケースに使うことを考えた。

名前に残る名

「RIMOWA」という名前には、リヒャルトの名前が入っている。リヒャルト・モルシェックの商標(ヴァーレンツァイヒェン)の頭文字をとったものである。

第三世代 ディーター・モルシェック

防水カメラケース

1970年代、リヒャルトの息子ディーターが事業に加わった。1978年に、最初の防水カメラケースを開発し、映画や写真に携わる人たちの間に、革命を起こした。

朝の海辺に置かれた、撮影機材のケースとカメラ
イメージ画像(AI生成):撮影現場のイメージ(特定の商品ではありません)

日本、そしてポリカーボネート

1979年には、日本市場に参入し、本格的な世界進出のきっかけになった。2000年には、アルミニウムより軽いポリカーボネートのスーツケースを開発している。

つくり手から見る

三世代に共通するのは、新しい素材や、使う人の変化に、早く気づくことだと思う。馬具から旅行かばんへ、革から金属へ、金属から樹脂へ。変わるたびに、「旅の道具」という軸は、動いていない。

  • 素材から見る:アルミニウムは1920年代の発想、ポリカーボネートは2000年の開発
  • 使う人から見る:旅行業者、冒険家、映画や写真の現場の人へと、使い手が広がった
  • 名前から見る:RIMOWAには、第二世代の名前が刻まれている

要点

POINTS
  • パウル、リヒャルト、ディーターの三世代が、事業を築いた。
  • 「RIMOWA」の名前は、リヒャルト・モルシェックの商標の、頭の文字から取られている。
  • 1978年に最初の防水カメラケースを開発し、1979年に日本市場に参入した。
この記事を書いた人 Shiori Kinugasa
参考資料:RIMOWA 公式サイト「RIMOWAの歴史」 https://www.rimowa.com/jp/ja/heritage Wikipedia(英語版)「Rimowa」 https://en.wikipedia.org/wiki/Rimowa (確認日:2026年10月13日)

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