朝の光に包まれた、大聖堂のある川辺の街と、荷物を持つ旅人の後ろ姿
RIMOWA HISTORY

RIMOWA、ケルンの小さな工房から、スーツケースの定番になるまで

1898年、ドイツのケルン。馬具の工房から始まったブランドが、アルミニウムのスーツケースで、旅の定番になるまでの歩みを、公式サイトの沿革をもとにたどる。

文 Shiori Kinugasa | 公開 2026.10.17 | 更新 2026.10.23 | 読了 3分 イメージ画像(AI生成):ケルンを思わせる街のイメージ(実在の人物・商品ではありません)
旅の道具は、何度でも、ともに旅をする。
その考え方は、125年以上前の工房から続いている。

ケルンの工房から

1898 ベッヒャー通り16番地

1898年、創始者のパウル・モルシェックが、ドイツのケルンの大聖堂の近くに、最初の工房を開いた。馬具の会社として始まった工房は、やがて、革張りの合板と段ボールで作る、旅行業者向けの特注のスーツケースを手がけるようになった。

革の道具が壁に並ぶ、古い工房
イメージ画像(AI生成):馬具の工房のイメージ

小さく、丈夫に

時代が国際的になり、客の求める物も変わった。工房は、より小さく、丈夫なスーツケースの生産に力を入れるようになった。

アルミニウムとの出会い

1920年代

1920年代、パウルの息子リヒャルト・モルシェックが加わった。リヒャルトは、航空機の素材に着想を得て、アルミニウムを、軽いスーツケースに使うことを思いついた。

RIMOWAという名前

社名は短くされ、今の「RIMOWA」になった。もとは、リヒャルト・モルシェック・ヴァーレンツァイヒェン(RIchard MOrszeck WArenzeichen)の頭の文字で、「ヴァーレンツァイヒェン」は「商標」を意味する。登録の年は、Wikipedia(英語版)によると、1931年とされる。

溝と、世界へ

1950 グルーヴ

1950年、アルミニウムのスーツケースに、今も名前を知られる、溝(グルーヴ)が施された。溝のことは、別の記事で読む。

1970年代 防水ケースと日本

1970年代には、リヒャルトの息子ディーター・モルシェックが加わった。1978年に、最初の防水カメラケースを作り、映画や写真の現場の人に、広く使われた。その翌年の1979年、日本市場に参入したことをきっかけに、本格的に世界へ広がった。

駅のホームで、台車に積まれた古い革と木のトランク
イメージ画像(AI生成):昔の旅のイメージ

素材の広がり

2000 ポリカーボネート

2000年、ディーター・モルシェックは、ポリカーボネート製のスーツケースを開発した。アルミニウムより軽く、丈夫で、スーツケース業界の新しい標準になった。

2017〜2022

2017年、RIMOWAはLVMHグループの一員になった。ブランド創業120周年の2018年には、ロゴをはじめ、ブランドの見た目を新しくした。2022年7月25日には、全てのスーツケースに、生涯保証をつけた。生涯保証のことは、別の記事で読む。

今、手に取るなら

RIMOWAの歴史は、素材と形を、少しずつ磨いてきた歴史だと思う。アルミニウムか、ポリカーボネートか。素材の違いは、重さと、傷の育ち方に出る。まずは、サイズ別の選び方の記事から読むのが良い。スーツケースと合わせて使える、バッグのコレクションも、近年は広がっている。

要点

POINTS
  • 1898年、パウル・モルシェックが、ケルンで、馬具の工房として始めた。
  • 1920年代に、リヒャルトが航空機の素材に着想を得て、アルミニウムをスーツケースに使い、1950年に溝(グルーヴ)が施された。
  • 2000年にポリカーボネート製を開発し、2017年にLVMHグループの一員になり、2022年に全てのスーツケースに生涯保証をつけた。
この記事を書いた人 Shiori Kinugasa
参考資料:RIMOWA 公式サイト「RIMOWAの歴史」 https://www.rimowa.com/jp/ja/heritage RIMOWA 公式サイト「スーツケースガイド」 https://www.rimowa.com/jp/ja/luggage-guide RIMOWA 公式サイト「生涯保証」 https://www.rimowa.com/jp/ja/lifetime-guarantee Wikipedia(英語版)「Rimowa」 https://en.wikipedia.org/wiki/Rimowa (公式サイトの確認日:2026年10月13日)

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