ボローニャのレンガの回廊で、染め上がった長い布が乾いている
SINCE 1971

C.P. Company、ボローニャで1971年に始まったスポーツウェアの歩み

1971年、グラフィックデザイナーのマッシモ・オスティが、イタリアのボローニャで始めた C.P. Company。Tシャツ、製品染め、ゴーグルジャケットを経て、2021年に創業50周年を迎えた歩みを、公式サイトの資料からたどる。

文 Shiori Kinugasa | 公開 2026.10.23 | 読了 3分 イメージ画像(AI生成):製品染めの布のイメージ(実在の商品ではありません)
文化の交差点、ボローニャ。
グラフィックデザイナーの実験が、スポーツウェアになった。

ボローニャという場所

1970年代イタリアの文化の中心

公式サイトは、1960年代から1970年代のボローニャを、芸術から政治まであらゆる影響が交わる、文化の拠点と書いている。分野をまたぐ融合は、C.P. Company の本質の一部になった。ブランドの製品は、美学や技術が進むだけでなく、外の環境の変化を映す、文化のメディアとして働くようになる。その結果、今日「スポーツウェア」と呼ばれる、新しい機能的な美学が生まれた、というのが公式サイトの説明である。

始まり

チェスター・ペリー

公式サイトによれば、ボローニャの文化の活況は、のちに「スポーツウェアのゴッドファーザー」として知られる、グラフィックデザイナーのマッシモ・オスティにとって、理想的な土壌だった。1971年、オスティは、グラフィックTシャツに焦点を当て、生地や加工技術の実験を重ねる「チェスター・ペリー」を設立した。ブランドには、彼のコミックへの情熱と、服を通じたコミュニケーションというアプローチが反映されていた。

活字、インク瓶、紙の束、畳んだ服が置かれた古い机
イメージ画像(AI生成):印刷と服づくりのイメージ(実在の商品ではありません)

C.P. Company へ

1978年、チェスター・ペリーは、C.P. Company に名前を変え、新しいシルエットと色彩表現による、アバンギャルドなコレクションを発表した。製品染めなどの革新的な技術を使い、ヴィンテージのような独特の風合いを生み、他にない存在になった、と公式サイトは書いている。

C.P. Company の公式アーカイブのサイトによれば、「チェスター・ペリー」という名前は、フランク・ディケンズの漫画に出てくる、主人公のブリストーが働く工場の名前に由来する。Wikipedia は、1978年の改名を、イギリスの Chester Barrie と Fred Perry が、名前の類似を理由に、共同で法的措置を取ったためと書いている。

広がり

1970年代後半から、イギリスのサッカー場のスタンドでは、「カジュアル」と呼ばれるサブカルチャーが広がった。C.P. Company の服は、その中で、アイデンティティの表現になっていく。ゴーグルジャケットやメトロポリスジャケットなどの定番は、別の記事で読める。

創業50周年の書籍

創業50周年を記念して、C.P. Company は、写真家のニール・ベッドフォードと協業し、ブランドの歴史とアーカイブを、438ページのモノグラフ『C.P. Company 971 – 021: An Informal History of Italian Sportswear』にまとめた。

公式サイトによれば、世代の異なる50人のファンの個人的な物語を通じて、ブランドの歴史を「インフォーマル」に記録している。核になる50点のポートレートに加えて、180ページの「デザインと製造用語集」と、アーカイブから選んだ200点以上のアイテムの紹介が入る。

レンガの壁の路地に、ベンチと砂色の布が置かれている
イメージ画像(AI生成):ボローニャの路地のイメージ(実在の商品ではありません)

手に取るなら

入り口は、製品染めの服と、ゴーグルジャケットが分かりやすい。創業者の人物像、製品染めの仕組み、定番のジャケット、サブカルチャーとの関わりは、別の記事で読める。

要点

POINTS
  • 1971年、マッシモ・オスティが「チェスター・ペリー」を設立し、1978年に C.P. Company に改名した。
  • 公式サイトは、ボローニャの1960〜70年代の文化の混ざり合いが、ブランドの本質の一部になったと書いている。
  • 2021年の創業50周年には、438ページの書籍『C.P. Company 971 – 021』を発表した。
この記事を書いた人 Shiori Kinugasa
参考資料:C.P. Company 公式サイト(日本語版)「971 - TODAY」「CHRONICLES OF BOLOGNA」「GENESIS」「50th ANNIVERSARY BOOK」 https://www.cpcompany.com/ C.P. Company 公式アーカイブ「About」 https://archive.cpcompany.com/about Wikipedia「Massimo Osti」「C.P. Company」(参考) https://en.wikipedia.org/wiki/Massimo_Osti (公式サイトの確認日:2026年10月20日)

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