大きな桶で、錆びたオレンジ色の染料に布が浸されている
GARMENT DYEING

製品染めという発明──C.P. Company の色が、縫った後に生まれる理由

生地ではなく、縫い上げた服を染める。1970年代の初めに、マッシモ・オスティたちが C.P. Company のために開発した製品染めの仕組みと、公式サイトが書く工程の違いを読む。

文 Shiori Kinugasa | 公開 2026.10.23 | 読了 2分 イメージ画像(AI生成):製品染めの工房のイメージ(実在の商品ではありません)
染めるのは、生地ではなく服。
縫った後に色を入れる、という逆転が、ブランドの特徴になった。

製品染めとは

公式サイトによれば、製品染め(ガーメントダイ)は、1970年代の初めに、マッシモ・オスティと仲間たちが、C.P. Company のために開発した、革新的な染色方法である。白や無染色の生地で作った完成済みの衣服を、製造の最終段階で染める。

製品染め自体は、以前から存在していた。公式サイトは、オスティらが初めて、異なる素材や繊維で構成された衣服全体に、この技術を応用した、と書いている。先に染めた生地では得られない、色の深みと奥行きが生まれるだけでなく、生地本来の特性も引き立つ、という。

工程の違い

通常の生産工程

公式サイトの説明では、通常の工程は、既に染めた生地から始まる。生地を広げ、慎重に、個々のパーツに裁断し、これらのパーツを縫い合わせて、洋服にする。

色の違う5枚のシャツが、木の棒に掛けられて乾いている
イメージ画像(AI生成):製品染めの服のイメージ(実在の商品ではありません)

製品染めの生産工程

製品染めの工程は、染める前の白い生地を、裁断するところから始まる。裁断した生地は、染まっていない状態で縫製する。その後に染色が行われるが、この工程は、生地の種類によって縮み率が異なるため、高度な技術が求められる、と公式サイトは書いている。

縫い目が濃く見える、オリーブ色の綿の生地の接写
イメージ画像(AI生成):トーン・オン・トーンのイメージ(実在の商品ではありません)

ブランドの特徴へ

公式サイトによれば、製品染めは、年月を経て、C.P. Company の象徴的な特徴になった。2005年には、デザイナーのアレッサンドロ・プンゲッティによって、GORE-TEX への製品染めという、画期的な挑戦が実現した。この先駆的な精神は、現在も受け継がれ、幅広い素材や技術を使った、新しい製品染めの表現に挑み続けている、という。

定番のジャケットでは

公式サイトによれば、Explorer Jacket は、マイス生地を使い、フィッサート樹脂処理による製品染めで仕上げられた。Mille Miglia Jacket は、高品質な生地を使い、「cotonizzato」技術による製品染めで仕上げられた。定番のジャケットは、別の記事で読める。

見方

染まり方は、生地ごとに違う。C.P. Company の服を見るときは、色そのものだけでなく、素材ごとの色の出方の差にも注目すると、製品染めの面白さが分かりやすい。ブランドの歴史は、別の記事で読める。

要点

POINTS
  • 製品染めは、1970年代の初めに、オスティと仲間たちが C.P. Company のために開発した染色方法である。
  • 通常は、染めた生地を裁断して縫う。製品染めは、白い生地を縫い、最後に染める。
  • 2005年には、デザイナーのアレッサンドロ・プンゲッティが、GORE-TEX への製品染めに挑戦した。
この記事を書いた人 Shiori Kinugasa
参考資料:C.P. Company 公式サイト(日本語版)「THE GARMENT DYEING」 https://www.cpcompany.com/ C.P. Company 公式サイト(日本語版)「ICONIC GARMENTS」 https://www.cpcompany.com/ (公式サイトの確認日:2026年10月20日)

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