ロエベ財団
1988 設立
ロエベ財団(LOEWE FOUNDATION)は、1988年に、エンリケ・ロエベ・リンチを主宰者として設立された。現在は、娘のシーラ・ロエベ・ボンテが、代表を務めている。公式の沿革によれば、使命は、クラフト、アート、写真、詩歌、ダンスなど、各分野の創造性を前に進め、教育のプログラムを支援し、ヘリテージを守ることである。

詩の賞
財団は、スペイン語圏の詩の才能を称える、ロエベ国際詩歌賞を、毎年開いている。この賞は1988年に設立された。2002年には、財団が、スペイン政府による最も権威の高い褒賞、メリット・ファインアート部門の金メダルを受けた。
クラフトプライズ
2016 世界初の国際賞の一つ
2016年に設立された、ロエベ財団クラフトプライズは、現代のクラフトに対する、世界初の国際賞の一つと、公式の沿革は説明している。クラフトの卓越性、革新性、芸術的な野心、現代文化との、継続的で深い繋がりに光を当てる賞である。
第1回は、マドリードで開かれ、その後も、東京、ソウル、ニューヨークで開かれた。応募作品は、デザイン、建築、ジャーナリズム、批評、美術館のキュレーションなど、各分野の第一人者からなる、専門家のパネルと審査員が選ぶ。

2026 パーク・ジョンジン
2026年のクラフトプライズは、審査員が、パーク・ジョンジンを受賞者に選んだ。作品は、紙と磁器のスリップを使った、「Strata of Illusion」(2025年)である。審査員は、グラツィアーノ・ヴィジンティンの「Collier」(2026年)と、ババ・ツリー・マスター・ウィーバーズとアルバロ・カタラン・デ・オコンの「Frafra Tapestry」(2024年)に、特別賞を贈った。
審査員には、深澤直人(日本民藝館の館長)、ウォン・シュ(建築家)、パトリシア・ウルキオラ(建築家、インダストリアルデザイナー)らが名を連ね、会長は、シーラ・ロエベである。
ブランドの外へ
他の取り組み
2021年には、ロンドンの非営利のアートスペース、スタジオ・ヴォルテールと組んで、ロエベ財団/スタジオ・ヴォルテール賞を設立し、7人のアーティストを、2年間支援している。ブランドの側では、2021年に、余った上質な革を使う「サープラス プロジェクト」を始めた。2024年には、上海で、初の大型展覧会「CRAFTED WORLD」を開いた。
財団から見る
革の工房から始まったブランドが、クラフトの賞を主宰し、世界に向けて、手仕事の見え方を広げている。LOEWE のバッグや靴を手に取るとき、その背景にある、クラフトを支える仕組みを知ると、見え方が少し変わると思う。ここで書いたのは、公式の資料から読める範囲である。


