石の建物の工房で、淡い木の長い作業台に、ベージュ、トープ、クリーム色の無地の革が重なり、緑の革の端切れと曲がった刃のナイフが置かれた様子
SINCE 1966

Bottega Veneta、1966年にヴィチェンツァで始まった、「ヴェネトの工房」の歩み

1966年に、イタリアのヴィチェンツァで、Michele Taddei と Renzo Zengiaro が始めた Bottega Veneta。「ヴェネトの工房」を意味する名、「Labor et Ingenium」の紋章、1970年代から続くイントレチャート、2001年からのグッチ・グループ、そして2026年の創業60周年まで。歩みを、公式サイトと報道から読む。

文 Shiori Kinugasa | 公開 2026.11.01 イメージ画像(AI生成):ヴェネトの工房のイメージ(実在の場所ではありません)
人の名前を、冠さなかった。
「工房」という名で、60年を歩いてきた。

始まり

1966年、ヴィチェンツァ

Bottega Veneta 公式によれば、ブランドは、1966年に、イタリアのヴィチェンツァで始まった。創業者は、Wikipedia と、2026年の創業60周年の催しを伝えた RetailBoss が、Michele Taddei と Renzo Zengiaro の二人と書く。RetailBoss は、「ヴェネトの小さな革製品の工房」から始まったと説明する。

朝の静かなイタリアの広場に、アーチの窓が並ぶ淡い石の宮殿風の建物と、柱のそばに掛かった茶色の革
イメージ画像(AI生成):イタリアの広場のイメージ(実在の場所ではありません)

名と紋章

人ではなく、工房の名

公式の「Founding Principles」によれば、Bottega Veneta は「ヴェネトの職人の工房」を意味する。他のブランドと違い、特定の個人の名ではなく、さまざまな人、考え、視点、技が、卓越への変わらない約束のもとに集まる、集団としての「ボッテガ(工房)」の名を、家に付けた。

「Labor et Ingenium」

公式は、創業の原則が、最初の会社の紋章に刻まれたラテン語の標語「Labor et Ingenium」、つまり「技と創造」から来ると書く。手と頭、芸術家と職人、着想と実践の出会いが、1966年の創業から変わらない、家の本質だという。

白い漆喰の壁に掛かる、何も刻まれていない石の盾の紋章と、横に添えた緑の葉
イメージ画像(AI生成):紋章のイメージ(実在の物ではありません)

「自分のイニシャルだけで十分」

ロゴを前に出さない

公式の「People」は、「When your own initials are enough」を、50年を超えて、会社を定義してきた標語と書く。WWD JAPAN(2024年12月)も、このブランドを、かつてこの言葉を掲げていたと紹介する。ロゴの代わりに、素材と編みが語る、という考えは、「見分ける印」の記事で、詳しく読める。

1970年代から2001年

海外と、経営の交代

Wikipedia によれば、1972年にニューヨークに最初の米国の店を開き、1970年代半ばに靴を作り始めた。1970年代の終わりに Zengiaro が会社を離れ、Taddei は、会社を、元妻の Laura Braggion に譲った。以降は、Braggion が、二度目の夫の Vittorio Moltedo とともに率いた。1990年代には、最初のプレタポルテを出し、最初のショーは、1998年のミラノだった、とも書く。人々の話は、別の記事で読める。

2001年、グッチ・グループへ

Wikipedia によれば、2001年2月に、グッチ・グループが Bottega Veneta を買収した(約1億5,600万ドル)。同じ年に、Tomas Maier がクリエイティブ・ディレクターに就いた。WWD JAPAN は、後任の Daniel Lee が、2018年7月に、「17年間率いてきた」Tomas Maier の後を継いだと書き、年は整合する。

2018年から

三人のディレクター

WWD JAPAN によれば、Daniel Lee は2018年7月に就任し、約3年後の2021年11月10日に、ケリングが退任を発表した。後任には、社内でプレタポルテのデザイン・ディレクターだった Matthieu Blazy が指名された。2024年12月13日には、Blazy が「シャネル」に移ることと、後任に、「カルヴェン」の Louise Trotter が就くことが発表された。ディレクターたちの違いは、別の記事で読める。

今

60年の年

公式の「People」は、アトリエを、イタリアの Montebello Vicentino の Atelier Bottega Veneta と書く。公式の「Accademia Labor et Ingenium」は、新しい世代の職人を育てる学校で、マスター職人が、新入社員や外部の学生に教える常設の工房だと説明する。2026年は、創業60周年。2026年の今は、別の記事で読める。

要点

POINTS
  • 1966年に、イタリアのヴィチェンツァで始まった。名は「ヴェネトの職人の工房」を意味し、創業者の名ではなく、「工房」という集団の名を冠した(Bottega Veneta 公式)。
  • 紋章のラテン語の標語は「Labor et Ingenium」(技と創造)。公式は、「手と頭」「職人と芸術家」の出会いが、創業からの本質だと書く(Bottega Veneta 公式)。
  • 2001年にグッチ・グループ傘下に入り(Wikipedia)、2018年以降は、Daniel Lee、Matthieu Blazy、2025年からは Louise Trotter が率いる(WWD JAPAN、FASHIONSNAP)。
この記事を書いた人 Shiori Kinugasa
参考資料:Bottega Veneta 公式「Founding Principles」 https://www.bottegaveneta.com/en-us/founding-principles/founding-principles.html Bottega Veneta 公式「People」 https://www.bottegaveneta.com/en-us/people.html Bottega Veneta 公式「Accademia Labor et Ingenium」 https://www.bottegaveneta.com/en-us/accademia-labor-et-ingenium/accademia-labor-et-ingenium.html WWD JAPAN「「ボッテガ・ヴェネタ」の新クリエイティブ・ディレクターに「カルヴェン」のルイーズ・トロッター」(2024年12月13日) https://www.wwdjapan.com/articles/1988191 FASHIONSNAP「過去と未来を結ぶイントレチャート「ボッテガ・ヴェネタ」とルイーズ・トロッターの新たな対話」(2025年10月3日) https://www.fashionsnap.com/article/bottegaveneta-26ss-debut/ Wikipedia「Bottega Veneta」(年の補足) https://en.wikipedia.org/wiki/Bottega_Veneta (確認日:2026年10月30日。公式サイトに、年表の形の沿革ページは見つからなかったため、創業の年、名の意味、紋章、アトリエは、公式の「Founding Principles」「People」「Accademia」から書いた。1970年代以降の経営と買収は、Wikipedia のみの記述が多く、「Wikipedia によれば」と明記した。創業者の名の綴りは、Wikipedia と RetailBoss が Michele Taddei、Renzo Zengiaro で一致する)

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