ブランドの言葉
INNERRAUM の公式サイトは、ブランドを「新しい言語を、個々のポリフォニックな物体に翻訳したもの」と説明する。ポリフォニックは、複数の声が重なる、という意味である。サイトには、シーズンごとのコレクション(FW24〜FW26)と、協力のコレクションが並び、会社の所在はベルリンとされている。
身体の延長としての物体
INNERRAUM の公式サイトの About は、ブランドの重心が「身体」にあると書く。一つひとつの物体は、身体の延長として体験され、身体そのものの比喩でもある。身体が、部分を組み合わせて作られているように、バッグは、組み合わされた殻であり、持ち物と体験の入れ物だ、という。出発点は、互いに無縁な部分、別の想像や体験に属する部分を組み合わせ、一体にして、変形させる、という考えである。

Kuboraum から
Rawlooks によれば、INNERRAUM は、アイウェアのブランド Kuboraum を作った2人が、2018年に始めた、2つ目のブランドである。2人は、デザイナーの Livio Graziottin と、人類学者の Sergio Eusebi。Wikipedia の Kuboraum の項目は、Kuboraum が、2012年2月に、ベルリンの、東西の境にあった、元の郵便局で始まったと書く。名前は、ドイツ語で「立方体の部屋」を意味する。2人は、2009年に、ベルリンの画廊のヴェルニサージュで出会った(Wikipedia)。Kuboraum の公式サイトは、2人の名前(Livio Graziottin と Sergio Eusebi)を「Kuboraum Project」の作り手として載せ、フッターから INNERRAUM の Instagram にリンクしている。
名前
Wikipedia は、Kuboraum の名前が、ドイツ語で「立方体の部屋」を意味すると書く。INNERRAUM も、ドイツ語の Raum(部屋、空間)を含む名前である。名前の意味について、INNERRAUM 自身の説明は、見つからなかった。
作り方
公式サイトの About は、高品質で低刺激性の、循環型経済の再生素材を使い、全てイタリアで作ると書く。2020年1月に、子どもと若者の環境団体 Plant-for-the-Planet に加わり、年間の温室効果ガスの排出を、木の植樹で相殺して、気候中立になった、とも書いている。Rawlooks によれば、製品は、イタリアで手作業で組み立てられる。ブランドの考え方は、日本のメディアでは、モータースポーツ用のプロテクターなど、別の場面の部品を組み合わせて作る、と紹介されている(FASHIONSNAP、Fashion Press)。

今、読むなら
物体の作りは「INNERRAUM の物体」、ジュンヤ ワタナベとの協力は「ジュンヤ ワタナベと INNERRAUM」で読める。

