色の差を、デザインにする
吉田カバンの公式は、PORTER の FORCE(フォース)を、「軍用品に見られる偶発的な生地色の差をモチーフにしたミリタリーテイストのシリーズ」と説明する。軍用のウェアやバッグには、ごくまれに、生地の一部だけ、色が違うものがある。その、偶然生まれた不規則な配色を、おもしろいと感じて、作ったシリーズである。
最大の特徴は、フロントポケットの生地と、カバン本体の生地に、微妙な色の差を出すこと。ロットの違う生地を使ったように見せる。ポケットと本体を、並べて見ると、同じ色のようで、わずかに違う、というつくりである。
ゴムボートの生地を、染める
表地は、210デニールの6ナイロン強力糸で織り上げた、産業資材用の生地である。公式によれば、この生地は、本来、染色を想定していない。ゴムボートの基布などに使うものである。それを、あえて染めることで、独特の光沢感と、縦のスジの、武骨な印象が生まれる。ミリタリーの感じを、より強く出すための選択だと、公式は書く。

PORTER のナイロンは、ほかに、MA-1 に着想した TANKER が知られる。TANKER の話は、「MA-1を、カバンにした」の記事で読める。同じナイロンでも、FORCE は、色の差と、産業資材の表情に、重心がある。
オレンジの内装
内装には、ミリタリージャケットのライニングに着想した、エマージェンシーカラーのオレンジを使う。素材は、リップストップナイロンに、キルティング加工をしたもの。要所に使うナイロンテープは、型によって、最大4種類(4色)を使い分ける。公式は、リアルなミリタリーの感じを出すため、と説明する。
一部の型を除き、内装のポケットは、取り外せる。1つの小さなポーチとして、使うこともできる。
型は、10種類ほど
公式のシリーズのページには、次のような型が並ぶ。
- デイパック、ラックサック(背負う型)
- 3WAY ブリーフケース、2WAY ダッフルバッグ、2WAY トートバッグ、2WAY ヘルメットバッグ(S)(手持ちと肩掛けの型)
- ショルダーバッグ、ショルダーバッグ(S)、ショルダーポーチ、2WAY ウエストバッグ(斜めがけの小さめの型)
色は、ブラック、グリーン、ブルーが、公式のページに並ぶ。
選ぶときの見方
まず、持ち方で、型を選ぶと迷いにくい。毎日の小さな荷物なら、ショルダーバッグ(S)か、ウエストバッグ。通勤なら、3WAY ブリーフケースや、トートバッグ。次に、色。ブラック、グリーン、ブルーの3色で、色の差の見え方も、色ごとに変わる。実物か、写真で、ポケットと本体の差を見てほしい。大きさや、中の作りは、型ごとに違うので、購入の前に、公式サイトや取扱店のページで確認してほしい。


