場所が、題名になる
JACQUEMUS の公式サイトの「Collections and Shows」には、ショーの題名と、場所と、シーズンが、並んでいる。題名は、「Le Coup de Soleil(日焼け)」「Le Papier(紙)」「Le Chouchou(お気に入り)」「Le Bonheur(幸せ)」など、一つの言葉で、ブランドの世界を表す。

公式の一覧から
- Le Coup de Soleil(2020年春夏):ヴァランソル(フランス)
- L’Année 97(2020年秋冬):パリ
- L’Amour(2021年春夏):パリ
- La Montagne(2021年秋冬):パリ
- Le Splash(2022年春夏):ハワイ、オアフ島
- Le Papier(2022年秋冬):カマルグ(フランス)
- Le Raphia(2023年春夏):ル・ブルジェ(パリ)
- Le Chouchou(2023年秋冬):ヴェルサイユ宮殿(パリ)
- Les Sculptures(2024年春夏):マーグ財団(フランス)
- La Casa(2024年秋冬):カーサ・マラパルテ(イタリア、カプリ島)
- La Croisière(2025年春夏):オーギュスト・ペレのアパルトマン(パリ)
- Le Paysan(2026年春夏):ヴェルサイユのオランジュリー(2025年6月29日)
- Le Palmier(2026年秋冬):パリのピカソ美術館(2026年1月25日)
- Le Bonheur(2027年春夏):コルシカ島のイル・ルース(2026年6月29日)
公式の一覧は、Le Bonheur を2026年春夏と書いているが、公式のショーのページは、開催を2026年6月29日とし、Hypebeast も、2027年春夏のコレクションと伝えている。
この記事では、一覧の表記ではなく、ショーのページの日付と、報道から、2027年春夏とした。Le Paysan のショーが、2025年6月29日だったことは、Numéro と FashionUnited(AFP)が伝えている。
Le Palmier──ピカソ美術館
公式のショーのページによれば、「Le Palmier」は、2026年1月25日の日曜日に、パリのピカソ美術館で開かれた。シモンが、パリで暮らし始めた頃の、無邪気な自由さを支えた、フランスの参照を祝うコレクションで、シーズンの空気は、娘のヤシの木のようなポニーテールから来た。
招待状には、上手く結ぶための、櫛と、いくつかの手順が付いた。ショーの前には、ヴァレリー・ドンゼッリが書いて監督した、短い連続の動画が公開された。
意外な場所
公式の About は、ショーの場所を、パリのプール、ピカソ美術館、プロヴァンスのラベンダー畑、パリ郊外の麦畑、カマルグの塩田、ハワイの浜辺と、挙げている。近年は、ヴェルサイユ宮殿の運河(Le Chouchou)、マーグ財団(Les Sculptures)、カーサ・マラパルテ(La Casa)、オーギュスト・ペレのパリのアパルトマン(La Croisière)も使った。

最新のショー:Le Bonheur
2026年6月29日、コルシカ島
公式のショーのページによれば、「Le Bonheur」は、2026年6月29日に、コルシカ島のイル・ルースで開かれた。外で過ごす、夏の物語である。シモンは、「この夏のようなコレクションを想像した。太陽、色、簡単なものの美しさ、軽さの感覚。私にとって、それが幸せ、ル・ボヌールだ」と語っている。
コレクションと、場所
スポーティなシルエットが、よく発達した。定番のタンクは、紙のように薄い革や、ボンデッドのクレープで作り、縁を、絞り染めの技法で扱ったオーガンジーで飾る。色は、絵の具のようで、やわらかいパステルに、鮮やかな差し色を合わせた。黄色に染めた、シルクとウールのトレンチ、ウールメランジのジャケットに、鮮やかな緑のシャツ、パンツの裾に、オレンジの線、アクアマリンのクレープのチューブドレスなどである。
舞台は、イル・ルースのピエトラ灯台へ続く道。風がいつも吹き、朝の光がやわらかい。服を風が通り抜けるだけで、幸せが生まれる、と公式のページは書いている。
ショーから見る
ショーの場所を、毎回、物語にすることで、服その物が、季節の風景と一緒に記憶される。ブランドの歴史は、別の記事で読める。


