淡い青の水と、白と空色のタイルの、パリのプール
THE SHOWS

プールから、麦畑、ヴェルサイユまで──JACQUEMUS が、ショーの場所を選ぶ理由

ラベンダー畑、ハワイの浜辺、ヴェルサイユの運河、コルシカの灯台の道。JACQUEMUS のショーは、場所その物が物語になる。公式のコレクション一覧と、最新の「Le Bonheur」から読む。

文 Shiori Kinugasa | 公開 2026.10.20 | 更新 2026.10.23 | 読了 4分 イメージ画像(AI生成):ショーの場所(プール)のイメージ(実在の商品ではありません)
ランウェイを、街の外に持ち出す。
場所が、コレクションの物語になる。

場所が、題名になる

JACQUEMUS の公式サイトの「Collections and Shows」には、ショーの題名と、場所と、シーズンが、並んでいる。題名は、「Le Coup de Soleil(日焼け)」「Le Papier(紙)」「Le Chouchou(お気に入り)」「Le Bonheur(幸せ)」など、一つの言葉で、ブランドの世界を表す。

麦畑に細い道が通り、白い椅子が並んでいる
イメージ画像(AI生成):ショーの場所(麦畑)のイメージ(実在の商品ではありません)

公式の一覧から

  • Le Coup de Soleil(2020年春夏):ヴァランソル(フランス)
  • L’Année 97(2020年秋冬):パリ
  • L’Amour(2021年春夏):パリ
  • La Montagne(2021年秋冬):パリ
  • Le Splash(2022年春夏):ハワイ、オアフ島
  • Le Papier(2022年秋冬):カマルグ(フランス)
  • Le Raphia(2023年春夏):ル・ブルジェ(パリ)
  • Le Chouchou(2023年秋冬):ヴェルサイユ宮殿(パリ)
  • Les Sculptures(2024年春夏):マーグ財団(フランス)
  • La Casa(2024年秋冬):カーサ・マラパルテ(イタリア、カプリ島)
  • La Croisière(2025年春夏):オーギュスト・ペレのアパルトマン(パリ)
  • Le Paysan(2026年春夏):ヴェルサイユのオランジュリー(2025年6月29日)
  • Le Palmier(2026年秋冬):パリのピカソ美術館(2026年1月25日)
  • Le Bonheur(2027年春夏):コルシカ島のイル・ルース(2026年6月29日)

公式の一覧は、Le Bonheur を2026年春夏と書いているが、公式のショーのページは、開催を2026年6月29日とし、Hypebeast も、2027年春夏のコレクションと伝えている。

この記事では、一覧の表記ではなく、ショーのページの日付と、報道から、2027年春夏とした。Le Paysan のショーが、2025年6月29日だったことは、Numéro と FashionUnited(AFP)が伝えている。

Le Palmier──ピカソ美術館

公式のショーのページによれば、「Le Palmier」は、2026年1月25日の日曜日に、パリのピカソ美術館で開かれた。シモンが、パリで暮らし始めた頃の、無邪気な自由さを支えた、フランスの参照を祝うコレクションで、シーズンの空気は、娘のヤシの木のようなポニーテールから来た。

招待状には、上手く結ぶための、櫛と、いくつかの手順が付いた。ショーの前には、ヴァレリー・ドンゼッリが書いて監督した、短い連続の動画が公開された。

意外な場所

公式の About は、ショーの場所を、パリのプール、ピカソ美術館、プロヴァンスのラベンダー畑、パリ郊外の麦畑、カマルグの塩田、ハワイの浜辺と、挙げている。近年は、ヴェルサイユ宮殿の運河(Le Chouchou)、マーグ財団(Les Sculptures)、カーサ・マラパルテ(La Casa)、オーギュスト・ペレのパリのアパルトマン(La Croisière)も使った。

薄いピンクの水と、白い塩の山、遠くのフラミンゴ
イメージ画像(AI生成):ショーの場所(塩田)のイメージ(実在の商品ではありません)

最新のショー:Le Bonheur

2026年6月29日、コルシカ島

公式のショーのページによれば、「Le Bonheur」は、2026年6月29日に、コルシカ島のイル・ルースで開かれた。外で過ごす、夏の物語である。シモンは、「この夏のようなコレクションを想像した。太陽、色、簡単なものの美しさ、軽さの感覚。私にとって、それが幸せ、ル・ボヌールだ」と語っている。

コレクションと、場所

スポーティなシルエットが、よく発達した。定番のタンクは、紙のように薄い革や、ボンデッドのクレープで作り、縁を、絞り染めの技法で扱ったオーガンジーで飾る。色は、絵の具のようで、やわらかいパステルに、鮮やかな差し色を合わせた。黄色に染めた、シルクとウールのトレンチ、ウールメランジのジャケットに、鮮やかな緑のシャツ、パンツの裾に、オレンジの線、アクアマリンのクレープのチューブドレスなどである。

舞台は、イル・ルースのピエトラ灯台へ続く道。風がいつも吹き、朝の光がやわらかい。服を風が通り抜けるだけで、幸せが生まれる、と公式のページは書いている。

ショーから見る

ショーの場所を、毎回、物語にすることで、服その物が、季節の風景と一緒に記憶される。ブランドの歴史は、別の記事で読める。

要点

POINTS
  • 公式の一覧には、2020年のラベンダー畑から、2026年のコルシカまで、場所と題名のついたショーが並ぶ。
  • ショーは、パリのプール、麦畑、カマルグの塩田、ハワイの浜辺、ヴェルサイユの運河などで開かれた。
  • 2026年6月29日の「Le Bonheur」(2027年春夏)は、コルシカ島のイル・ルースで、外で過ごす夏の物語を描いた。
この記事を書いた人 Shiori Kinugasa
参考資料:JACQUEMUS 公式サイト「Collections and Shows」 https://www.jacquemus.com/en_jp/collections/collections-jacquemus-page.html JACQUEMUS 公式サイト「Le Bonheur」(Collections and Shows のページの、一番上の題名から開く) JACQUEMUS 公式サイト「About Jacquemus」 https://www.jacquemus.com/en_jp/explore/jacquemus-the-brand.html JACQUEMUS 公式サイト「Le Palmier」 https://www.jacquemus.com/en_ar/fw26/lepalmier.html Hypebeast「Jacquemus Captures Elemental Grace in Corsica With Le Bonheur」(2026年6月29日) https://www.hypebeast.com/2026/6/jacquemus-captures-corsica-le-bonheur-ss27-runway-collection Numéro「Défilé Jacquemus printemps-été 2026」(2025年7月1日) https://numero.com/mode/fashion-week/defile-jacquemus-printemps-ete-2026/ FashionUnited「Jacquemus joue les paysans au château de Versailles en clôture de la Fashion Week」(2025年6月30日) https://fashionunited.fr/actualite/mode/jacquemus-joue-les-paysans-au-chateau-de-versailles-en-cloture-de-la-fashion-week/2025063038582 (公式サイトの確認日:2026年10月19日)

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