独学の人
Cultured によれば、シカゴ生まれのマシュー・M・ウィリアムズは、独学のデザイナーである。Luxury Tribune は、カリフォルニアで育ち、ストリートウェア、サーフィン、ラップが、発想の源だったと書いている。学校と見習いを通る、伝統的な道ではなく、様々な文化の経験を、自分の目で読み替えて、服にする世代の一人だ、と Cultured は紹介している。
音楽と衣装から
DJ、生産管理
Cultured によれば、出発点は、音楽だった。ロサンゼルスの大学にいる頃に、DJをしながら、ファッションの生産管理の仕事もしていた。夜のクラブで、音楽業界の人たちと出会った、という。
2008年のジャケット
2008年に、カニエ・ウェストのスタイリストから、ウェストが Daft Punk と出るグラミー賞の舞台のために、ジャケットを作るよう頼まれた。ジャケットには、LEDが埋め込まれ、舞台で光った。
ウィリアムズは、当時21歳で、のちに、ウェストの映像のアートディレクションや、ウェストの最初のブランド「Pastelle」のスタジオづくりも担った、と Cultured は伝えている。Lady Gaga のもとで、3年働き、写真家のニック・ナイトとも出会った、とも書かれている。
Been Trill
Cultured は、ウィリアムズが、ヴァージル・アブロー、ヘロン・プレストンとともに、ウェストのイメージを作る、クリエイティブのチームだったと書いている。FashionNetwork によれば、ウィリアムズは、Lady Gaga とカニエ・ウェストのクリエイティブ・ディレクターを務め、スタジオ「Donda」を率い、アブローらと、アーティストとDJの集まり「Been Trill」を作った。
服づくりの考え方
製品が先
Cultured のインタビューで、ウィリアムズは、服は、いつも「今」のためのもので、毎シーズン、テーマを決めて始めるのではなく、服そのものの要素に、集中すると話している。生地と、縫い方の話が好きで、技術の進歩と、手で物を作る価値を結びつけることを、「現代の手仕事」と呼ぶ。生産管理から始めたので、服づくりの、体を使う面に、最初に惹かれた、という。

二つの面を持つ服
ウィリアムズは、小さな会社なので、イブニングウェアのような、特定の用途の服は作れない、と話している。そのため、5ポケットのジーンズを、スーツにもなる、仕立ての生地で作るような、二つの面を持つ服を目指す。黒い服が多いことも、着る人が、意味を決められるように、という文脈で、Cultured は説明している。
より少なく、より良く
品質は、長く使えることに繋がり、それが、持続可能性だと、ウィリアムズは考えている。買う量を減らす「より少なく、より良く」を支持する、と Cultured は伝えている。
イタリアでの暮らし
Interview によれば、2019年当時、ウィリアムズは、妻で、創作のパートナーのジェニファーと、北イタリアの中世の町フェラーラに住み、染めや、ナイロンと革の接着などの技術を、イタリアの工場と、近い距離で、追いかけていた。「DHL を通さずに、服を作れる」と、本人は話している。

人物から見る
音楽、衣装、生産管理。服の外から入った経験が、金属の金具や、黒い服、二つの面を持つ服に表れている。ブランドの歴史は、別の記事で読める。


