ハンドルとホイールのスケッチと、金具の試作品が並ぶ作業台
TRAVEL INVENTIONS

旅の不便を、一つずつ──トゥミが生んだ仕組みの年表

ホイール、スナップフック、ハンドル、クロージャー。公式サイトの年表から、トゥミが旅の道具に加えてきた工夫を拾い、デザインの考え方を読む。

文 Shiori Kinugasa | 公開 2026.10.17 | 更新 2026.10.19 | 読了 2分 イメージ画像(AI生成):旅の道具の設計のイメージ
デザインの前に、まず「不便」を見つける。
トゥミの年表は、そういう読み方ができる。

年表に並ぶ工夫

トゥミの年表には、製品だけでなく、旅の仕組みの発表が、たくさん並んでいる。ここでは、その主な物を、年の順に見ていく。

空港の床の上の、黒いスーツケースのキャスターとハンドル
イメージ画像(AI生成):ホイールのイメージ(特定の商品ではありません)

1990年代

  • 1993年:「ホイール・ア・ウェイ」。インラインスケート仕様のホイールや伸縮式ハンドルなどを備えた、キャスター付きのラゲージ
  • 1994年:「トライ-フォールド・ガーメントバッグ」
  • 1996年:特許取得の「スウィベル・プラットフォーム」のスナップフック
  • 1997年:特許取得の「セーフケース」。衝撃吸収性のあるネオプレン素材で、コンピューターをバッグの中で、ゆりかごのように浮かせる「スリング・サスペンション・システム」を搭載したブリーフケース
  • 1998年:フックつきの「アド・ア・バッグ・ストラップ」。マチを広げる「エクスパンション・システム」

2000年代

  • 2002年:特許取得の「オメガ・クロージャー・システム」
  • 2003年:特許取得の「スウィベル・ピボット・ハンドル」
  • 2004年:ラゲージの、一体型のホイールシステムの特許を取得
  • 2005年:エレクトロニック・トラベルアクセサリーの発売

旅の安心も、設計の一部

1999年には、「トレイサー・プログラム」を始めている。紛失したり盗まれたりしたバッグを、持ち主に戻す手伝いをする、トゥミ独自のプログラムである。製品に取り付けられたメタルプレートの番号で、持ち主を照会する仕組みだ。詳しくは、別の記事で読む。

素材も、更新する

2016年には、トゥミ初のアルミニウム製キャリーケース「19 Degree」が出た。2020年には、リサイクル素材を使った、初のハードケースのコレクション「V4」が、2021年には、「19 Degree」のポリカーボネート製ラゲージに、リサイクル素材を製品全体の90%以上採用した、と年表にある。

年表を読む

年表の工夫には、ハンドル、ホイール、ストラップなど、「持つ」「運ぶ」「繋ぐ」ための仕組みが、多い。見た目の新しさより、使う人の動きから考えてきたブランドだと思う。バッグを選ぶときは、金具、ハンドル、ポケットなど、小さな仕組みに注目すると、トゥミらしさが見えてくる。

黒いバッグに付けられた、金属のスナップフックとストラップ
イメージ画像(AI生成):金具のイメージ(特定の商品ではありません)

要点

POINTS
  • 年表には、旅の不便を解く仕組みが並ぶ。1993年のホイール・ア・ウェイ、1997年のセーフケースなどである。
  • 1999年に、紛失したバッグを持ち主に戻す、トレイサー・プログラムを始めた。
  • 2016年にアルミニウム製の「19 Degree」、2020年にリサイクル素材のハードケース「V4」が出た。
この記事を書いた人 Shiori Kinugasa
参考資料:TUMI 公式サイト「TUMI Story」 https://www.tumi.co.jp/stories.html (公式サイトの確認日:2026年10月14日)

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