二人の出身
ロリス・メッシーナは、フランスのグルノーブルの出身。ニューヨークを経て、ミラノに移り、経済学を学んだ。シモーネ・リッツォは、イタリア南部の出身で、いくつかの町を経て、ミラノで、デジタル・コミュニケーションの修士課程を終えた。育った場所は違うが、二人とも、新しい場所で、自分の暮らしを作りたいと思っていたと、The New Order のインタビューで話している。
お互いの性格
メッシーナは、思慮深く、すっきりして新鮮な美意識をもつ。フランス人らしい態度と、建築への関心が、そこに出ている、とリッツォは言う。リッツォは、情熱的で直感的な、イタリア人らしい気質で、ブランドに「色」を足す、とメッシーナは語る。二人は、性格が違うからこそ、SUNNEI らしい美意識が作れた、と話す。

デザイン学校を出ていない
二人は、デザイン学校の出身ではない。それぞれ、ビジュアル・マーチャンダイジング、バイイング、PR、リテール、デジタルなど、ミラノのファッションの現場を、色々な角度から経験していた。ただし、誰がどの仕事をしていたかは、資料によって食い違う。The New Order のインタビューで、二人は、ビジネスの側は、分かっていたが、デザインの経験は少なかった、と述べている。そこで、まず生地から始めた。

服づくりの考え方
手持ちの服に混ぜる
W Magazine(2016年)で、二人は、服は、誰のワードローブにも、足して、引き立てるものだと答えている。流行や、決まった美意識には、従わない。
イタリアの職人技は、大切に
イタリアのメンズウェアとの繋がりは、細部へのこだわりと、高い職人技だけだと、二人は言う。型と、上質な生地を大事にする一方で、「仕立ての退屈さと、単調さ」からは、離れたいと答えた。
MOSCHINOへ
2026年6月21日(日)、二人は、MOSCHINO のクリエイティブ・ディレクターに就任した。MOSCHINO の親会社 Aeffe のエグゼクティブ・チェアマン、マッシモ・フェレッティは、「現代的な創造のビジョン、深い文化的感性、独自の創造の言葉を作る力」を、二人の資質として挙げている。
デビューは、2026年9月のミラノ・ファッション・ウィークで、2027年春夏のコレクションだった。Hypebae(9月26日付)は、友人や業界の人々、400人以上を、モデルと並べて歩かせた演出を伝えている。MOSCHINO のことは、別の記事で読む。
二人から読む
二人のインタビューを読むと、デザインを学校で学んでいないことを、弱みにしていないことが分かる。現場で学んだ目と、手を動かして覚えた生地の知識が、ブランドの軸になった。デザイン学校を出ていなくても、自分の好きな服を、仲間と一緒に形にできる。その軽やかさも、SUNNEI の魅力の一つだと思う。


