アーツ&クラフツへのオマージュ
2017〜 歴史上の人々から
公式の沿革は、2017年のウィリアム・モリス、2018年のチャールズ・レニー・マッキントッシュ、2019年のウィリアム・ド・モーガンと、アーツ&クラフツ運動の中心人物へのオマージュを込めた、シーズンごとのカプセルコレクションを紹介している。
歴史的なアーティストの作品、美意識、功績を、ウェア、バッグ、アクセサリーで、現代に読み替える試みである。その後の企画には、日本の陶芸家の桑田卓郎、アメリカ人アーティストのケン・プライス、イギリスの陶芸家バーナード・リーチに着想を得たコレクションが続いた。
パウラズ イビザ
2017年に、イビザ島の伝説的なブティック、パウラズとの協業で、最初のパウラズ イビザのコレクションを発表した。ボヘミアンな海岸沿いのスタイルと、パウラズの遊び心のあるアーカイブのプリントを合わせた、カプセルコレクションである。エフォートレスな夏のウェアとアクセサリーを、毎年展開している。

スタジオジブリ
公式の沿革によれば、『となりのトトロ』(1988年)、『千と千尋の神隠し』(2001年)に続き、2023年に、スタジオジブリとの3度目にして最後のコラボレーションとして、『ハウルの動く城』のカプセルコレクションを発売した。クラフトとストーリーテリングへの共通のコミットメントを称えるコレクションで、精緻なクラフトのウェアやバッグ、アクセサリーに、キャラクターや映画の場面を表した。
アートの場面
2023年には、アメリカの芸術家リンダ・ベングリスが、2024年春夏のランウェイのために、ブロンズの彫刻のインスタレーションと、ジュエリーの限定コレクションを制作した。2024年春には、メトロポリタン美術館のコスチューム・インスティテュートの展覧会「Sleeping Beauties: Reawakening Fashion」のスポンサーを務めた。
On──走るための靴と
2024 初のアパレル
2024年5月17日に、On と LOEWE は、初めてのアパレルのコレクションを、2024年春夏として発表した。スペインのラグジュアリーなデザインと、スイスの技術の組み合わせである。LOEWE のアナグラムの二つの「L」が、On の文字の間に収まる、共同のロゴも付いた。

2025〜2026 靴へ
2025年10月8日に発表された Cloudsolo は、両ブランドが共同で設計した、初めての靴である。2026年10月12日には、2026年秋冬のコレクションとして、Cloudsolo Hiker と Cloudtilt Cosmic を発表した。キャンペーンには、アーティストのジョーン・ジョナス、マーティン・サイムズ、タレク・アトゥイが出ている。On 側の記事は、別の記事で読める。
協業から見る
アート、クラフト、映画、スポーツと、相手の分野は広い。共通するのは、LOEWE が、自分たちの革のクラフトを軸に、相手の世界の物語を、服やバッグに置き換えていることだ。協業の記事を読んだあとは、革の工房から始まったブランドの歴史を、あらためて読むと、繋がりが見える。


