素材から始める
創作の大半が、生地づくり
FASHIONSNAP によれば、AURALEE の岩井良太にとって、着想の源は、素材や生地そのものである。毎シーズン、上質な素材の膨大な調べから始め、創作の大半を生地づくりに費やす。素材はすべてオリジナルで、世界中から選んだ原料を、国内でも指折りの高い技術を持つ工場で作る。品質へのこだわりが、ブランドの個性になっている、と同紙は書く。
公式サイトの「ABOUT」も、同じことを別の言葉で書く。すべてのコレクションは、卓越した品質への探求から始まる。日本国内外で選んだ原料や糸を調べ、熟練した職人とともに、質感、重さ、色彩のバランスを、緻密に突き詰める。そうして生まれる、上質で個性的なテキスタイルが、ブランドのアイデンティティだという。
代表的な素材と品
ベビーカシミヤのニット
FASHIONSNAP は、ブランドを代表するアイテムの一つに、ニットのプルオーバーとニットパンツを挙げる。使うのは、厳しい環境の外モンゴルで育ったカシミヤ山羊の、生後6か月までの「ベビーカシミヤ」の毛だけ。加工では出せない、原料そのものの柔らかさと、品のある光沢が特徴だと説明する。2026年10月の Salon C. Lundman との協業のカプセルにも、ベビーカシミヤのニットが入った。
ギザコットンのハイゲージリブニット
ニットの定番には、エジプトの長綿のギザコットンを使った、ハイゲージのリブニットもある。度目を限界まで詰めて編み、光沢と適度なハリ、しっかり立ったリブが特徴だという。
ツイルのビッグシャツ
シャツの定番は、「ツイルビッグシャツ」。エジプトの超長綿を極細の番手に紡ぎ、高密度のツイルに織った素材で、シルクのようなしなやかな肌触りと、品のある光沢、落ち感が持ち味だと、同紙は書く。シーズンごとに、色を変え、シルエットを少しずつ見直しながら、毎シーズン、定番として出している。

スウェット
スウェットも人気で、表の糸にスビンコットン、裏の糸に柔らかな無撚糸を使って編む。上質な原料と特殊な染めで、なめらかな肌触りと光沢があり、程よい厚みがありながら重すぎず、スウェットでも上品な印象に仕上がる、と同紙は説明する。
素材の外の、もう一つの特徴
シルエットと、色
FASHIONSNAP は、洗練されたシルエットも、特徴に挙げる。美しい裁断で作る、非の打ちどころのない、純粋なシルエットが、支持される理由の一つだという。2024年1月のパリのショーの記事は、まろやかな中間色に加えて、派手すぎない鮮やかな色も、AURALEE の代名詞になりつつあると書く。
読むときの目安
素材の名前(ベビーカシミヤ、ギザコットン、スビンコットンなど)は、同じ名前でも、シーズンごとに、仕様が変わることがある。今の商品の素材や混用率は、公式サイトの商品ページの表示で、確かめてほしい。


