足袋から
タビという名前は、日本の足袋から来ている。AnOther は、タビを、親指を分ける、日本の伝統的な足袋の、マルジェラによる解釈と書く。i-D と Wikipedia も、同じ由来を挙げる。足袋は、親指とほかの指を分けて、包む形である。それを、ヒールのある靴に置き換えたのが、タビである。
赤い足跡
AnOther と i-D は、最初のショーで、モデルが、赤い絵の具に足を浸して歩いたと伝える。Even は、白い綿布の上に、足跡が残ったと書く。AnOther によれば、マルジェラは、新しい靴を、観客に気づいてもらうには、足跡がいちばん分かりやすいと考えた。割れたつま先の足跡が、そのまま、新しい靴の形を示した。
AnOther と i-D は、絵の具で汚れた布が、のちに、ベストに作り替えられ、次のショーの冒頭を飾ったとも伝える。
登場の年は、資料で分かれる
最初のタビが、いつ登場したかは、資料で分かれる。Wikipedia は、「1989年に最初に見せられ、1992年に登場した」と書く。AnOther の写真は、1989年春夏(S/S89)のショーとして載り、本文は、「最初のショー」で履かれたと書く。一方、AnOther が引くマルジェラの言葉には、1990年春夏のコレクションでも、同じ靴が使われたという趣旨の発言があり、MoMu の映像も、1990年春夏として紹介される。i-D は、デビューのコレクションを1988年とする。
このため、この記事では、「最初のショーから登場した」と書くにとどめる。いちばん多くの資料が挙げるのは、1989年である。
形
AnOther によれば、マルジェラは、タビを、英国の1900年代の、男性的な靴の形を、女性の足型に載せたものと説明した。ヒールは、横から見ると太く、後ろから見ると細い。革の選び方、組み立て、仕上げは、男性用の伝統的な靴と同じだったという。Sotheby’s は、割れたつま先が、太いヒールの上に、素足が乗っているような印象を作ると書く。

AnOther は、マルジェラが、「見えない靴」、つまり、素足が高い太いヒールの上を歩いているような錯覚を、作りたかったと語ったと伝える。同じ記事は、新しい型を作る予算がなく、そのまま、タビを続けるしかなかった、とも伝える。
かかとの白いステッチ
メゾンの公式サイトによれば、すべての商品は、番号の付いたラインに属する。靴は、ライン22で、それぞれのかかと部分の、1本の白いステッチで見分けられる。ラインの番号と、白いステッチについては、「白いラベルと4つの針目、タビ、番号──Maison Margiela を見分ける印」の記事で、読める。
見るときの見方
まず、つま先の割れ方と、ヒールの形を見る。次に、かかとの、1本の白いステッチを探す。公式サイトの、タビの商品のページは、この記事を書いた時点では、読めなかった。素材、ヒールの高さ、色は、取扱店と、公式のページの表記で、購入の前に確かめてほしい。


