2020年春夏のカーディガン
メンズ・コレクションから
2020年のはじめ、歌手のハリー・スタイルズが、テレビ出演の前に着ているところが目撃された、色とりどりの、パッチワーク風のカーディガンがある。JW ANDERSONの、2020年春夏のメンズ・コレクションの一着だった。

ニットが得意なブランド
2012年の記事が、「男性用と女性用の、両方のニットで知られる」と紹介したように、ニットは、このブランドの、もともとの得意分野である。ジョナサン・アンダーソンの名前を、広く知らせた服の一つでもある。
TikTokで広がる
ステイホームの春
新型コロナウイルスの流行で、世界じゅうの人が、家にこもっていた時期だった。ファンやTikTokの利用者の間で、このカーディガンの、方眼のようなデザインを、自分の手で編んで、再現する流れが生まれた。ハッシュタグ「#harrystylescardigan」の再生は、V&A の公式の記事(2020年11月20日)によると、約4,010万回に達していた。
柄を、公開する
ジョナサン・アンダーソンは、この流れに応えて、柄の編み方と、解説を、公式サイトで公開した。つくり手が、自分の服の「つくり方」を、手放した出来事だった。
博物館へ
V&Aの収蔵
2020年11月、ロンドンのヴィクトリア・アンド・アルバート博物館(V&A)が、このカーディガンを、収蔵した。アンダーソンの、革新的なデザインへの姿勢と、世界の歴史の特別な瞬間を、示すものとして、収蔵された。

色を着る
このカーディガンの魅力は、色の組み合わせの楽しさにある。どの色を、どんな順番で重ねるか。編む人の数だけ、答えがある。服が、「着る人」から、「作る人」へ、広がっていった例だと思う。
- 色を数える:使われている色が、手持ちの服の、どれと合うかを、先に考える
- 他を落ち着かせる:色が豊かな一枚は、他を落ち着いた色にすると、映える
- 手に取って選ぶ:毛糸の質感と、重さは、店頭で、確かめたい


