窓から柔らかな光が入る部屋の木の机に、生成りのニット、毛糸、シャツ、淡い青の布が並ぶ
SINCE 2015

AURALEE、2015年に岩井良太が始めた、「光り輝く大地」の名のブランドの歩み

2015年春夏に、デザイナーの岩井良太が東京で始めた AURALEE。「光り輝く大地」に由来する名、素材づくりから始まる服、2017年の南青山の店、2019年のパリ、2024年からのパリのランウェイ、2025年の毎日ファッション大賞まで。歩みを、公式サイトと FASHIONSNAP から読む。

文 Shiori Kinugasa | 公開 2026.11.05 イメージ画像(AI生成):素材を並べた部屋のイメージ(実在の場所、商品ではありません)
朝の光のような服を、作りたかった。
素材から始めて、10年で、パリのランウェイに立った。

始まり

2015年春夏、自分の名前ではない名前で

FASHIONSNAP によれば、AURALEE は、デザイナーの岩井良太が、2015年春夏シーズンに立ち上げたブランドで、デビューコレクションも同じ季節に発表した。ユニセックスで、オリジナル素材の開発に力を入れ、シンプルで上品なスタイルが特長だと紹介されている。

名前は、岩井の名ではない。FASHIONSNAP のインタビューで岩井は、劇的すぎたり意味がありすぎたりする名にはしたくなく、自分の名をつけるのも気が進まず、覚えやすい言葉を探していた、と話す。AURALEE は古いアメリカの歌の題らしく、響きが気に入り、調べると「光る土地」の意味もあると知って、朝の光が似合う服を作りたいという思いに重なり、決めたという。

名と考え方

「光り輝く大地」

公式サイトの「ABOUT」は、AURALEE を「光り輝く大地」を意味する言葉に由来するとし、朝の光のように穏やかで、やわらかく広がる繊細な輝きを想起させる、と書く。すべてのコレクションは、卓越した品質への探求から始まり、国内外で選んだ原料や糸を調べ、熟練した職人と、質感、重さ、色彩のバランスを突き詰める。そうして生まれるテキスタイルが、ブランドのアイデンティティだという。素材づくりは、別の記事で詳しく読める。

淡い色の木の作業台に、型紙と生成りのシャツ、裁ちばさみがある、東京のアトリエの一角
イメージ画像(AI生成):東京のアトリエの一角のイメージ(実在の場所、商品ではありません)

トレンドに頼らない

公式は、トレンドが移り変わっても、AURALEE に残るのは「永続の感覚」だと書く。シーズンごとの物語に頼らず、連続性のあるワードローブを出し続ける、という姿勢である。

2017年から2022年

南青山の店、東京とパリ

FASHIONSNAP によれば、2017年に、初の直営店を南青山に開いた(同年9月のオープン。設計はアーキタイプの荒木信雄)。2018年には、東京都のファッションプライズ「FASHION PRIZE OF TOKYO」の第2回を受賞した。

2019年には、パリ・ファッションウィークと、東京の Amazon Fashion Week TOKYO 2019 A/W に初めて参加し、それぞれプレゼンテーションとインスタレーションの形で、2019年秋冬を発表した。同年、岩井は「第37回毎日ファッション大賞」で、新人賞・資生堂奨励賞を受けた。この年には、New Balance や Barbour との協業も登場した。協業は、別の記事で読める。

2022年には、ビスポーク職人によるシューズのシリーズが始まった(FASHIONSNAP)。

2024年、パリのランウェイへ

公式スケジュールの、ランウェイ枠

FASHIONSNAP によれば、AURALEE は、それまで、パリの公式カレンダーのプレゼンテーション枠で、ランウェイ形式の発表を続けていた。2024年1月16日、パリ・メンズ・ファッションウィークの初日に、2024年秋冬を、会場をパレ・ド・トーキョーとして発表し、ランウェイ枠に移った。白い壁と大理石の空間に、やわらかなベージュのカーペットを敷いただけの、簡素な演出だった。テーマは「仕事からの帰り道」で、モデルたちが、クリーニング店から受け取ったかのように、ビニールのガーメントバッグを手にして歩いた、と同紙は伝える。

2026年6月の2027年春夏までに、公式スケジュールのランウェイ枠でのショーは、6回目になった(FASHIONSNAP)。

木の棚に置かれた、染めていない毛糸の束と、淡い青に染めた毛糸
イメージ画像(AI生成):毛糸の束のイメージ(実在の場所、商品ではありません)

2025年から今

大賞と、世界の名簿

FASHIONSNAP によれば、2025年9月に、第42回毎日ファッション大賞の大賞を、岩井が受賞した。同年10月には、Business of Fashion が選ぶ「BoF 500」に、日本から選ばれた5人の一人として、岩井が入った。

今の動き

2026年は、5月に New Balance との「204L」、10月に Salon C. Lundman との初の協業と、TEKLA との第2弾が続いた。6月のパリでは、2027年春夏を、「休暇」をテーマに発表した。これらは、「2026年の今」の記事で読める。

要点

POINTS
  • 2015年春夏に、デザイナーの岩井良太が始めた。名は「光り輝く大地」に由来し、素材づくりから服を作るのが、ブランドの軸(AURALEE 公式、FASHIONSNAP)。
  • 2017年に南青山に初の直営店、2019年にパリ・ファッションウィークに初参加し、同年、岩井が毎日ファッション大賞の新人賞・資生堂奨励賞を受賞した(FASHIONSNAP)。
  • 2024年1月から、パリの公式スケジュールのランウェイ枠でショーを開く。2025年には、岩井が毎日ファッション大賞の大賞を受賞した(FASHIONSNAP)。
この記事を書いた人 Shiori Kinugasa
参考資料:AURALEE 公式「ABOUT」 https://auralee.jp/about FASHIONSNAP「オーラリー(AURALEE)とは?」 https://www.fashionsnap.com/brand/auralee/ FASHIONSNAP「「オーラリー」がパリで初の公式ショー 仕事帰りの高揚感がテーマに 2024年秋冬」 https://www.fashionsnap.com/article/auralee-24aw-paris/ FASHIONSNAP「オーラリーの岩井良太が「毎日ファッション大賞」の大賞を受賞」(2025年9月1日) https://www.fashionsnap.com/article/2025-09-01/42th-mainichifashion/ FASHIONSNAP「バカンスは日常の上に成り立つ オーラリー岩井良太の夢と現実を行き来するワードローブ」(2026年6月24日) https://www.fashionsnap.com/article/auralee-27ss-report/ (確認日:2026年11月3日。沿革の年は、FASHIONSNAP のブランドページ(最終更新2023年1月)と、各ニュースの日付で照合した。公式サイトに年表の形のページはなく、創業の年は、FASHIONSNAP の記述による)

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