三つの白い台座に載った、ボアの巻き、黒いサテン、中綿の入った塊
COLLABORATIONS

UGG、Jean Paul Gaultier、H&M──Y/PROJECT の協業

太ももまでのUGGブーツ、Jean Paul Gaultier のオートクチュール、そして閉鎖後の H&M。Y/PROJECT とグレン・マーティンスの協業を、報道の原文から読む。

文 Shiori Kinugasa | 公開 2026.10.23 | 更新 2026.10.24 | 読了 4分 イメージ画像(AI生成):三つの協業のイメージ(実在の商品ではありません)
スポーツの靴から、オートクチュール、量販店まで。
協業の相手は、いつも、意外な場所にいた。

協業の考え方

nss magazine は、Y/PROJECT が、特にこの5年間で、Jean Paul Gaultier のオートクチュールとの協業や、著名人への衣装提供を通じて、ファッションの大物と、対話できていた、と書いている。ここでは、UGG、Jean Paul Gaultier、H&M の三つを、報道から読む。

UGG(2018年)

サーファーの靴を、太ももまで

10 Magazine によれば、UGG との協業は、2018年1月に、パリで、Y/PROJECT のメンズの2018年秋冬コレクションの一部として、初めて披露された。3層の折り返しのブーティや、かかと付きの、膝上のブーツ(10 Magazine)、HUNGER が取り上げた、太ももまでの、高いブーツなどが、並んだ。

マーティンスは、HUNGER のインタビューで、UGG の核は、1970年代に、太平洋岸のサーファーの、凍えた足を温めるために生まれた物だと語っている。その温かさを、極端な高さで強め、脚全体が温まる靴にしたかったという。誰が履いても良い、民主的な雰囲気も、重要だった。カプセルは、6型で、同年9月中旬から、Browns、LECLAIREUR、mytheresa.com などで販売された。

キャンペーン

10 Magazine によれば、キャンペーンは、アルノー・ラジュニーが撮影し、ウルシナ・ギシがスタイリングを担当した。ヘラクレス、アポロ、オンファレ、ヴィーナスが、顔として登場し、古典美術を、読み替えた。マーティンスは、「出発点は、ヴィーナスの誕生。この協業の誕生であり、波に乗り、期待を捻る」と語っている。

Jean Paul Gaultier(2022年)

ゲスト・デザイナーとして

V Magazine によれば、2021年9月25日に、Jean Paul Gaultier が、マーティンスを、次のオートクチュールのゲスト・デザイナーに迎えると発表した。

チュール、型紙、待ち針が置かれた、白い裁断台と、バルコニーのある窓
イメージ画像(AI生成):クチュールのアトリエのイメージ(実在の場所ではありません)

コレクションの名前は、「Gaultier Paris by Glenn Martens from Y/Project」で、2022年1月に、メゾンの本社で発表される。マーティンスにとって、初めてのクチュールで、2021年7月の、sacai の阿部千登勢に続く、2人目のゲスト・デザイナーだった。

マーティンスは、「クチュールは、日常のためではない。これは芸術だ。ゴルチエとは、動きと汎用性への愛を、より建築的な構造のシルエットで、祝いたい」と述べている。Jean-Paul Gaultier は、「マーティンスは、様々なレディ・トゥ・ウェアのブランドの考え方に合わせながら、自分のブランドも育てる、創造性を持っている」と語った。

H&M(2025年)

閉鎖後の、白鳥の歌

W Magazine によれば、H&M との協業の話は、マーティンスが Y/PROJECT を退く前の、2年前に、始まっていた。H&M の、アン=ソフィー・ヨハンソンが、最初に声を掛けた。

黒、白、灰色の服が並ぶ店の通路に、デニムを入れたカート
イメージ画像(AI生成):量販店の通路のイメージ(実在の店ではありません)

マーティンスは、Y/PROJECT が閉鎖した後で、このプロジェクトを、Y/PROJECT への「白鳥の歌」にしようと考え、2025年10月7日の記者会見で、「闇の中で死なせず、もう一度、祝う機会を与えたい」と語った。

出発点は、H&M の定番、トレンチコート、ボタンダウンのシャツ、ニットだった。特徴は、襟、フランネルのシャツの身頃、バッグの構造に入れた、箔の下地で、着る人が、形を作り変えられる。

W Magazine によれば、この技法は、マーティンスが Y/PROJECT で試して、完成できなかった物で、2024年春夏の、スナップで調節する革のパーツ付きのブーツも、Y/PROJECT では製品にできなかったが、H&M で形になった。

コレクションは、ブランド名ではなく、マーティンス自身の名前で、発売は、2025年10月30日だった。W Magazine は、マーティンスが、ブランドではなく、本人の名前で、H&M と協業した、2人目のデザイナーで、1人目は、2004年の、Karl Lagerfeld だと書いている。

見方

UGG は、靴の核に戻って、誇張した。Jean Paul Gaultier は、オートクチュールで、動きと構造を試した。H&M は、閉鎖したブランドの未完の技法を、量産に持ち込んだ。三つの協業は、どれも、Y/PROJECT の服の作り方を、別の場所で、もう一度、確かめている。

要点

POINTS
  • 2018年1月に、メンズの2018年秋冬で、UGG との協業を発表した。6型のカプセルは、同年9月中旬から、Browns、LECLAIREUR、mytheresa.com などで販売された(HUNGER)。
  • 2021年9月に、Jean Paul Gaultier が、マーティンスを、次のオートクチュールの、ゲスト・デザイナーに迎えると発表した。コレクションは、2022年1月に、発表された(V Magazine)。
  • 2025年10月に、H&M との協業が、マーティンスの名前で、発売された。マーティンス自身が、Y/PROJECT への「白鳥の歌」だと位置づけた(W Magazine)。
この記事を書いた人 Shiori Kinugasa
参考資料:HUNGER「Y/Project's Glenn Martens is putting fun back into fashion」(2018年8月31日) https://www.hungertv.com/editorial/exclusive-y-projects-glenn-martens-is-putting-fun-back-into-fashion/ 10 Magazine「The Y/ Project x UGG Campaign Is An Ode to Roman Gods」(2018年) https://10magazine.com/y-project-x-ugg-campaign-aw18/ V Magazine「Gaultier Paris Collaborates with Glenn Martens for Next Couture Collection」(2021年9月25日) https://vmagazine.com/article/gaultier-paris-collaborates-with-glenn-martens-for-next-couture-collection/ nss magazine「Y/Project has closed down」(2025年1月9日) https://www.nssmag.com/en/fashion/39462/y-project-closes W Magazine「Glenn Martens's H&M Collaboration Is a Final Goodbye to Y/Project」(2025年10月17日) https://www.wmagazine.com/fashion/glenn-martens-hm-collab-y-project-interview-pictures (確認日:2026年10月23日。Jean Paul Gaultier のオートクチュールの、発表日の詳細は、原文では確認できていない)

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