署名は、作り方
革の技術から
Highsnobiety によれば、マーティンスは、セルファティを、革の達人で、そのことが、服の裁ち方と、組み立て方を決めていた、と語っている。ブランドは、その考え方に、忠実であり続けた。そのため、Y/PROJECT の署名は、服の見た目ではなく、作り方になった、と記事は書いている。巨大な革やデニムの布が、洞窟のように広く、同時に、肌を見せる服に仕立てられた、とも伝えている。

代表的な形
片袖のパーカーと、チャップス付きのジーンズ
AnOther の2016年のインタビューによれば、マーティンスの机には、チャップスが組み込まれたジーンズの、細かい図面が置かれていた。同じ記事は、片袖のグレーのパーカーを、Y/PROJECT が持つ、見慣れているのに組み替えられた、デザインの言葉の一つとして挙げている。
Highsnobiety によれば、マーティンスが、一番好きだったルックは、片袖のグレーのパーカーを、三重のベルトの、擦り切れたジーンズに合わせた、中性的な組み合わせだった。
デニムの下着と、だまし絵
Highsnobiety は、デニムの下着「Janties」を、発売当時、アメリカのテレビ番組で、最もばかげた物の一つとして紹介されたと書いている。

マーティンスは、その件を、少しだけ誇らしげに受け止め、「私たちは、少し時代を先取りする。Janties を、他の多くのブランドが採り入れたのを見るのは、嬉しい」と語っている。nss magazine は、ジーンズの様々な型と、だまし絵のトップスを、カルト的な人気を得た製品として挙げている。
2016年、ウィメンズが固めた形
エリザベス朝と、スポーツ
AnOther によれば、2016年秋冬のコレクションでは、ビショップスリーブのチュニックや、高い襟の飾りのシャツと、継ぎ接ぎのスポーティなボンバー、ムートンの細い帯で作った、アビエーター風のジャケットが、混ざり合っていた。
マーティンスは、このコレクションを、エリザベス朝の少女が、幻覚を見ているような姿だと表現している。Highsnobiety は、この時期に、ベルギー的なシュルレアリスム、冗談、豪華さ、汎用性という、ブランドの柱が、育ったと書いている。
考え方
問いは与え、答えは与えない
Highsnobiety のインタビューで、マーティンスは、一つのジャケットを、ショーで見せた通りに着ても、解体しても、重ねを外して、より肌を見せる形にしても良い、と述べている。「Y/PROJECT では、問いを与えるが、答えは、決して与えない」という言葉も、同じ記事で紹介されている。
W Magazine によれば、マーティンスは、Y/PROJECT の仕事を、構造を組み立てていく展開だった、と説明している。H&M との協業で使った、服の内側に箔を入れる技法は、Y/PROJECT で試して、完成できなかった物だという。The Impression は、Diesel でのだまし絵、ねじり、巻く手法が、Y/PROJECT での実験の上に築かれた、と書いている。
見方
Y/PROJECT の服は、完成した答えを着せるのではなく、着る人に、どう着るかを任せていた。AnOther によれば、マーティンス自身も、服が、着る人の後ろに隠れるのではなく、人を強める物であってほしい、と語っている。


