1970 ノッティンガムの小さな部屋
3×3メートル、窓なし
Paul Smith は、1970年、イングランドのノッティンガムで始まった。最初の店は、3×3メートルの広さで、窓がなかった。ポール・スミスは、後年、「部屋だったが、店と呼んでいた」と語っている。名前は、「Paul Smith Vêtement Pour Homme(ポール・スミス、紳士服)」。場所は、ビヤード・レーンという、裏通りだった。

金曜と土曜だけ
店が開くのは、金曜と土曜だけ。他の日は、窓飾り、仕立て、スタイリストなど、お金になる仕事を、何でもした。夢を持つことと、その夢を支える手段を持つことは、どちらも大切だと、本人は述べている。最初の店長は、アフガン・ハウンドの、ホーマーだった。
パリへ
1974年には、裏通りの店では手狭になり、大通りの店に移った(Design Museum)。1976年、ポール・スミスは、パリで、初めてのメンズ・コレクションを見せた。会場は、友人のフラット。友人たちが、家具を運び出し、モデルも、手伝いも、友人だった。とても混み合い、とても成功したという。以来、年に2回、パリへ通っている。1979年には、ロンドンのコヴェント・ガーデンに、2軒目の店を開いた。

広がる世界
1980年代、ポール・スミスは、ジョルジオ・アルマーニとともに、フォーマルなスーツを、よりゆったりとした、くつろいだ形にした。それでいて、遊び心のある細部と、対照的な裏地は、ポール・スミスだけのものだった。服の写真を、生地に刷る技法も、早い時期に取り入れた。男性だけでなく、女性が、服の15%を買っていると知って、ウィメンズも広げた。
今の Paul Smith
公式サイトは、Paul Smith を、英国を代表する、独立したデザイン会社と説明している。前向きさ、好奇心、創造性が、シャツでも、店でも、協業でも、全てのデザインの土台にある。
サー・ポール・スミスは、デザイナーであり、店の主人であり、多数株主である。「あらゆるものに、インスピレーションを見つけられる」という言葉が、今も、会社の指針だ。デザインは、アート、音楽、日常から、引かれる。自転車への愛も、随所に出る。
手に取るなら
入り口は、「クラシックに、一捻り」の考え方が、一番よく出る、シャツや、ニットが分かりやすい。ストライプのこと、シャツのこと、考え方のことは、別の記事で読める。


