チャコールのスーツの袖口から、ターコイズの裏地が見える
CLASSIC WITH A TWIST

「クラシックに、一捻り」──Paul Smith の仕立てと遊び心

美しいスーツに、デニムの短パン。花柄のシャツ、派手な色の裏地。ポール・スミスが、自分の服の考え方を表した言葉を、Design Museum などの資料から読む。

文 Shiori Kinugasa | 公開 2026.10.17 | 更新 2026.10.23 | 読了 2分 イメージ画像(AI生成):ひとひねりのイメージ(実在の商品ではありません)
高級な仕立てに、
ちょっとした、ばかばかしさを足す。

言葉の意味

ポール・スミスは、自分の服を、「クラシック・ウィズ・ア・ツイスト」という言葉で、表してきた。Design Museum が引く、本人の説明は、こうである。上流階級の仕立てや、手縫いのスーツなどの材料を、取り上げ、そこに、「ばかばかしいもの」を、組み合わせる。

どんな、一捻りか

  • 美しいスーツに、デニムの短パンを合わせる
  • 男性用のシャツに、種の袋に着想した、花柄を使う
  • 仕立てのジャケットの裏地に、派手な色のシルクを使う
  • Vネックのスクールセーターを、作る工場に、奇抜な色で編んでもらう

どれも、型は、古典的である。そこに、色や、組み合わせの、小さな意外性を足す。

英国のメンズウェアから

服の出どころは、ポール・スミスが、子どもの頃から、親しんできた、英国のメンズウェアである。兄が着ていた郵便局のシャツ、ノッティンガムシャーの地主たちのツイード、輸入した米国のジーンズ、珍しい青や緑の、仕立てのスーツ。「デザイナーと名乗るのが、一番難しかった。単純な服しか、作っていなかったから」と、本人は振り返る。自分が着たい服を、作った。品質がよく、型がシンプルで、生地が面白く、着やすい。

仕立て途中のネイビーのジャケットと、色糸、ツイードの見本が並ぶ台
イメージ画像(AI生成):英国の仕立てのイメージ(実在の商品ではありません)

1980年代の、くつろいだスーツ

1980年代、ポール・スミスは、ジョルジオ・アルマーニとともに、フォーマルなスーツに、より、くつろいだ形を、広めた。そこに、風変わりな細部と、対照的な裏地という、自分だけの遊び心を足した。この、より遊び心のある、堅苦しくない、古典的な仕立ての考え方が、時代の自信に合い、世界中の客を、つかんだ。写真を、生地に刷る技法も、1980年代に、早く取り入れた。ポール自身の写真が、使われた。

畳んだスーツと茶色の革靴、からし色とコバルトブルーの靴下
イメージ画像(AI生成):くつろいだスーツのイメージ(実在の商品ではありません)

遊び心の出どころ

ポール・スミスの店には、初期から、変わった物が並んだ。珍しいペンやナイフ、手帳、日本の玩具。1982年から、日本に通うようになり、日本のおもちゃや、雑貨も、服と並べて売った。服と、他の物を並べる売り方も、「一捻り」の一つである。

着るときの見方

  • 全体は、古典的にする:型や色は、落ち着いた物を基本にする
  • 一つだけ、ひねる:裏地、ボタン、襟の細部など、近づいて見えるところに、遊びを置く
  • 合わせて、崩す:スーツに、デニムのような、意外な組み合わせを試す

要点

POINTS
  • 古典的な型に、色や組み合わせの、小さな意外性を足す。
  • 1980年代に、ジョルジオ・アルマーニとともに、フォーマルなスーツを、くつろいだ形にした。
  • 1982年から日本に通い、日本の玩具や雑貨も、服と並べて売った。
この記事を書いた人 Shiori Kinugasa
参考資料:Design Museum「Paul Smith」 https://designmuseum.org/designers/paul-smith Google Arts & Culture「The Career of Sir Paul Smith」(British Fashion Council) https://artsandculture.google.com/story/the-career-of-sir-paul-smith-british-fashion-council/HgXRYCD8C3pHIg?hl=en Paul Smith 公式サイト「Company History」 https://www.paulsmith.com/uk/info/company-history (確認日:2026年10月17日)

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