ネイビーのジャケットが、マゼンタピンクの裏地を見せて壁に掛かっている
Paul Smith HISTORY

Paul Smith、ノッティンガムの3メートル四方の店から、世界へ

1970年、ノッティンガム。窓のない、3メートル四方の部屋から始まった店は、英国らしい仕立てと、遊び心で、世界に広がった。創業から、今までをたどる。

文 Shiori Kinugasa | 公開 2026.10.17 | 更新 2026.10.23 | 読了 3分 イメージ画像(AI生成):クラシックなジャケットと遊び心のイメージ(実在の商品ではありません)
窓のない小さな部屋を、店と呼んだ。
そこから、世界の服屋が生まれた。

1970 ノッティンガムの小さな部屋

3×3メートル、窓なし

Paul Smith は、1970年、イングランドのノッティンガムで始まった。最初の店は、3×3メートルの広さで、窓がなかった。ポール・スミスは、後年、「部屋だったが、店と呼んでいた」と語っている。名前は、「Paul Smith Vêtement Pour Homme(ポール・スミス、紳士服)」。場所は、ビヤード・レーンという、裏通りだった。

小さな木のカウンターと、数枚のシャツが掛かったレールがある、窓の少ない小さな店
イメージ画像(AI生成):創業期の小さな店のイメージ(実在の商品ではありません)

金曜と土曜だけ

店が開くのは、金曜と土曜だけ。他の日は、窓飾り、仕立て、スタイリストなど、お金になる仕事を、何でもした。夢を持つことと、その夢を支える手段を持つことは、どちらも大切だと、本人は述べている。最初の店長は、アフガン・ハウンドの、ホーマーだった。

パリへ

1974年には、裏通りの店では手狭になり、大通りの店に移った(Design Museum)。1976年、ポール・スミスは、パリで、初めてのメンズ・コレクションを見せた。会場は、友人のフラット。友人たちが、家具を運び出し、モデルも、手伝いも、友人だった。とても混み合い、とても成功したという。以来、年に2回、パリへ通っている。1979年には、ロンドンのコヴェント・ガーデンに、2軒目の店を開いた。

家具を壁際に寄せ、ジャケットのレールを置いた、パリのフラット
イメージ画像(AI生成):パリで初めて見せたコレクションのイメージ(実在の商品ではありません)

広がる世界

1980年代、ポール・スミスは、ジョルジオ・アルマーニとともに、フォーマルなスーツを、よりゆったりとした、くつろいだ形にした。それでいて、遊び心のある細部と、対照的な裏地は、ポール・スミスだけのものだった。服の写真を、生地に刷る技法も、早い時期に取り入れた。男性だけでなく、女性が、服の15%を買っていると知って、ウィメンズも広げた。

今の Paul Smith

公式サイトは、Paul Smith を、英国を代表する、独立したデザイン会社と説明している。前向きさ、好奇心、創造性が、シャツでも、店でも、協業でも、全てのデザインの土台にある。

サー・ポール・スミスは、デザイナーであり、店の主人であり、多数株主である。「あらゆるものに、インスピレーションを見つけられる」という言葉が、今も、会社の指針だ。デザインは、アート、音楽、日常から、引かれる。自転車への愛も、随所に出る。

手に取るなら

入り口は、「クラシックに、一捻り」の考え方が、一番よく出る、シャツや、ニットが分かりやすい。ストライプのこと、シャツのこと、考え方のことは、別の記事で読める。

要点

POINTS
  • 1970年、ノッティンガムの、3×3メートルの、窓のない店から始まった。
  • 1976年にパリで初めてのメンズ・コレクションを見せ、1979年に、ロンドンのコヴェント・ガーデンに2軒目の店を開いた。
  • サー・ポール・スミスは、デザイナーであり、店の主人であり、多数株主である。
この記事を書いた人 Shiori Kinugasa
参考資料:Paul Smith 公式サイト「Company History」 https://www.paulsmith.com/uk/info/company-history Design Museum「Paul Smith」 https://designmuseum.org/designers/paul-smith Google Arts & Culture「The Career of Sir Paul Smith」(British Fashion Council) https://artsandculture.google.com/story/the-career-of-sir-paul-smith-british-fashion-council/HgXRYCD8C3pHIg?hl=en (公式サイトの確認日:2026年10月17日)

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