電球の下に、欠けた白い陶器と花柄の古いタペストリーが並ぶ、夜の蚤の市の露店
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2026年の Maison Margiela──マーティンスの1年と、Diesel を離れた意味

2025年1月に、グレン・マーティンスが就いてから、約1年9か月。最初のアルチザナル、マイリー・サイラスの起用、上海のショー、2027年春夏、そして2026年9月の Diesel からの退任まで。報道の原文から読む。

文 Shiori Kinugasa | 公開 2026.10.27 | 更新 2026.11.03 イメージ画像(AI生成):夜の蚤の市のイメージ(実在の場所ではありません)
匿名を貫いてきたメゾンが、今、顔のある起用を始めた。
その中で、マーティンスは、全ての力を、一つのメゾンに注ぐ。

就任から、最初の1年

アルチザナルから

OTB は、2025年1月29日に、グレン・マーティンスの就任を発表した。最初のアルチザナルは、2025年7月に、パリの Centquatre で開かれた(Numéro)。続く最初のレディ・トゥ・ウェア(2026年春夏)は、同年10月に、Le Centquatre で発表された。Numéro によれば、演出には、子どもたちの楽団が登場し、1990年春夏のショーの、子どもたちの場面を、思わせた。モデルの唇には、「4つの針目」の印が、金属の口の装具として、現れた。

顔のある起用

nss magazine と Numéro は、2025年に、マイリー・サイラスが、メゾン初のアンバサダーに起用されたと伝える。nss magazine は、この起用が、匿名性を、哲学としてきたメゾンの方向を、どう考えるかという議論を呼んだと書いている。

2026年4月、上海

メゾンの公式サイトによれば、2026年秋冬のコレクションは、2026年4月1日に、上海で発表された。レディ・トゥ・ウェアと、アルチザナルの両方で構成され、閉店後のパリの蚤の市に迷い込んだような体験として、紹介されている。スパンコールで修復したタペストリーや、磁器の人形を思わせるドレープドレス、エドワード朝のシルエットを踏襲した構築的なデザインが、並んだ。メゾンのショーが中国で開かれるのは、これが初めてである。

漆喰の壁にかかる破れた花柄のタペストリーと、棚の蜜蝋の灯り
イメージ画像(AI生成):古いタペストリーのイメージ(実在の商品ではありません)

Hypebeast は、会場を、上海の大きな造船所と伝え、全てのルックに、アルチザナルのマスクが付いたと書く。同時に、上海、北京、成都、深圳で、無料の展覧会が開かれた。

夕暮れの静かな水辺に、クレーンが並ぶ造船所の岸壁と、白い布をかけた椅子
イメージ画像(AI生成):造船所のイメージ(実在の場所ではありません)

2026年9月、2027年春夏

メゾンの公式サイトによれば、2027年春夏のショーは、2026年9月29日に開かれた。テーマは、衣服やアクセサリーの構築に欠かせない、「ハード」と「ソフト」である。パリのアトリエでは、硬い構築的な服を担うテーラリングと、ドレスメイキングやドレーピングを担うフルー(flou)が分かれており、この二つの技法を、プレタポルテの形で再解釈したと説明されている。

Hypebae は、このコレクションを、「構造の硬さ」と「流れるドレープ」を組み合わせたものと伝える。硬くした部分のあるトレンチコート、コルセットのような骨組みのあるドレス、大きく硬くしたダーツのドレスなどが、並んだ。タビも広がり、アーカイブから、ひだのあるヒールのクロッグが出た。セットは、ベルギーの花の芸術家、マーク・コレが手掛け、枯れかけた花が、プリントにもなった。

Diesel を離れる

nss magazine によれば、2026年9月18日に、グレン・マーティンスが、Diesel のクリエイティブ・ディレクターを退くことが伝えられた。マーティンスは、2020年10月から、約6年務めた。メゾンでの役割は、続く。AP は、2026年9月22日の、ミラノでの2027年春夏が、マーティンスの、最後の Diesel のコレクションになったと伝える。後任は、発表されていない。

見方

ロッソが述べた通り、マーティンスは、アントワープの王立美術アカデミーの出身で、マルジェラと同じ学び舎を持つ。2026年の Maison Margiela は、匿名の流儀と、顔のある起用を、同時に抱えながら、新しい形を探している。

要点

POINTS
  • 2025年7月に、最初のアルチザナル、10月に、最初のレディ・トゥ・ウェアを発表した。同じ頃に、マイリー・サイラスが、メゾン初のアンバサダーに起用された(Numéro、nss magazine)。
  • 2026年4月1日に、上海で、レディ・トゥ・ウェアとアルチザナルを、一つのショーで見せた。9月29日に、2027年春夏を、パリで発表した(メゾン公式、Hypebeast、Hypebae)。
  • 2026年9月18日に、Diesel のクリエイティブ・ディレクターを退くことが伝えられ、9月22日の2027年春夏が、最後の Diesel のショーになった(nss magazine、AP)。
この記事を書いた人 Shiori Kinugasa
参考資料:Maison Margiela 公式「2026年秋冬コレクション」 https://www.maisonmargiela.com/ja-jp/mm-brand-show-fw26.html Maison Margiela 公式「2027年春夏コレクションショー」 https://www.maisonmargiela.com/ja-jp/mm-brand-show-ss27.html Numéro「Glenn Martens unveils his debut Maison Margiela Artisanal show」(2025年7月) https://numero.com/en/?p=704277 Numéro「Glenn Martens orchestrates a revival at Margiela」(2025年10月7日) https://numero.com/en/fashion/fashion-week-en/glenn-martens-orchestrates-a-revival-at-margiela/ nss magazine「Martin Margiela: Anonymity & Design in Fashion」(2025年9月2日) https://www.nssmag.com/en/fashion/42452/martin-margiela-anonymity-design-miley-cyrus Hypebeast「Maison Margiela FW26 brings a Parisian flea market to a Shanghai shipyard」(2026年4月1日) https://hypebeast.com/de/2026/4/maison-margiela-fw26-brings-a-parisian-flea-market-to-a-shanghai-shipyard Hypebae「Maison Margiela SS27」(2026年9月30日) https://hypebae.com/2026/9/maison-margiela-ss27-paris-fashion-week-runways-tabi-mark-colle nss magazine「Glenn Martens has left Diesel」(2026年9月18日) https://www.nssmag.com/en/fashion/46921/glenn-martens-has-left-diesel NY1(AP)「Glenn Martens exits Diesel with moans, headbanging and barely-there looks」(2026年9月22日) https://ny1.com/nyc/all-boroughs/ap-top-news/2026/09/22/glenn-martens-exits-diesel-with-moans-headbanging-and-barely-there-looks OTB Group「Maison Margiela appoints new Creative Director」(2025年1月29日) https://www.otb.net/news/maison-margiela-appoints-new-creative-director (確認日:2026年10月24日。2026年秋冬と2027年春夏は、メゾンの公式サイトで確認した。公式サイトのアルチザナルのページは、日付の表記が合わないため、日付は書いていない)

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