ミラノの工房の窓辺で、象牙色のシルクの中央に深い緑のインクが滲み、両端に向かって薄れていく様子
PAISLEY SILK TIE

先端で薄れるペイズリー──ETRO のシルクタイを読む

ブランドの柄を、1本のタイに。ETRO のシルクタイは、ペイズリーが全面に広がり、先端に向かって薄れていく。素材、寸法、柄の意味を、ETRO 公式の言葉で読む。

文 Shiori Kinugasa | 公開 2026.11.02 イメージ画像(AI生成):薄れていく色のイメージ(実在の商品ではありません)
ペイズリーは、ETRO の署名である。
その柄を、いちばん細い形で持ち歩けるのが、シルクのタイである。

1本のペイズリー

ETRO 公式の商品ページの名前は、「SILK TIE WITH FLORAL PAISLEY MOTIF」。花を合わせたペイズリー柄の、シルクのタイである。公式は、「花のペイズリーを、全面にプリントした、純シルクのタイ。柄は、先端で薄れる」と説明する。内側のラベルに、ETRO のロゴが入ることも、公式が書く。

素材と、寸法

素材は、シルク100%。生産国は、イタリア。長さ150cm、幅8cmで、サイズは、ワンサイズである。柄の作り方については、公式は、「全面プリント」と書くだけで、織りか、刷りかという技法の呼び名は、書いていない。

木の棚に積まれた、象牙色、深い緑、テラコッタ色の畳んだシルクの生地と、糸巻き、チャコ、巻き尺
イメージ画像(AI生成):シルクの生地のイメージ(実在の商品ではありません)

先端で薄れる柄

このタイで、いちばん目を引くのは、柄の終わり方である。公式の説明では、ペイズリーは、全面に広がりながら、先端に向かって、薄れていく。1本の細い帯の中で、柄の濃さが、端に向かって、変わっていく。

ペイズリーとは

ETRO 公式は、ペイズリーを、「中央アジアで、ナツメヤシの花を表した柄。滋養、繁栄、多産の象徴」と説明する。ETRO は、それを、自社の署名として採用した。時代ごとに、装飾的な仕上げ、手仕事のディテール、鮮やかな色、花やストライプとの組み合わせなど、さまざまに解釈し直してきた、という。

ETRO が、最初に、独自のペイズリーを発表したのは、1981年とされる。その歩みは、「カシミールから、ミラノへ──ETRO のペイズリーを読む」の記事で読める。

色

公式の、このページに載る色は、グリーンの1色である。

選ぶときの見方

まず、柄の見え方を、写真か、実物で確かめる。このタイは、柄が先端で薄れるので、柄の濃さが、どう変わるかを見る。次に、色。シャツやジャケットの色と並べて、ペイズリーの印象を決める。シルクの手入れは、公式の表示に従う。日本で扱う色や、取扱店の表記は、公式のページと異なることがあるので、購入の前に、取扱店の表示で確かめてほしい。

要点

POINTS
  • ETRO 公式の「シルクタイ(フローラル・ペイズリー)」は、シルク100%、イタリア製。長さ150cm、幅8cm(ETRO 公式)。
  • 柄は、ペイズリーの全面プリント。先端に向かって、薄れていく。内側のラベルには、ETRO のロゴが入る(ETRO 公式)。
  • ペイズリーは、中央アジアで、ナツメヤシの花を表した柄。ETRO は、それを、自社の署名として採用した(ETRO 公式)。
この記事を書いた人 Shiori Kinugasa
参考資料:ETRO 公式「SILK TIE WITH FLORAL PAISLEY MOTIF」(説明、素材、寸法、生産国) https://www.etro.com/jp-en/silk-tie-with-floral-paisley-motif-MASA0001AK1DCX0890.html ETRO 公式「About us」(ペイズリーの説明) https://www.etro.com/jp-en/about-us.html (確認日:2026年11月2日。商品の価格は、書いていない。柄の技法の呼び名と、このタイが始まった年は、公式のページに書かれていないため、記事には書かない)

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