粉青の壁と、背の高い窓のクリーム色のカーテン、形の違う木の肘掛け椅子が並ぶ、朝の光のミラノの居間
FAMILY

ジンモ・エトロと、4人の子──ETRO を築いた家族

1968年にエトロを始めた、ジンモ・エトロ。キーン、ヴェロニカ、ヤコポ、イッポリト。4人の子が、メンズ、ウィメンズ、アクセサリーとホーム、経営を分けて担った家族の姿を、資料で確かめる。

文 Shiori Kinugasa | 公開 2026.11.01 | 更新 2026.11.02 イメージ画像(AI生成):家族の居間のイメージ(実在の場所ではありません)
一人の創業者が、生地から始めた。
子どもたちは、それを、四つの分野に広げた。

ジンモ・エトロ

ジェローラモ(通称ジンモ)・エトロは、1968年に、ミラノで、エトロを始めた(Wikipedia、Forbes JAPAN、VO+)。Forbes JAPAN によれば、天然素材の上質な生地に、新しい柄と色を合わせた、テキスタイルの会社だった。名前の表記は、WWD JAPAN に合わせて、ジェローラモとし、通称のジンモを、この記事の以降で使う。WWD JAPAN によれば、長男のヤコポがホームとテキスタイル、次男のキーンがメンズ、長女のヴェロニカがウィメンズを担い、三男のイッポリトが、戦略の立案を担う。

4人の子

VO+ によれば、4人の子どもたちが、ジンモの後を継いだ。Wikipedia は、それぞれの分担を、次のように書く。

淡い青の部屋に、藍、赤、からし色、苔の緑の4脚の古い肘掛け椅子が円を描くように並ぶ様子
イメージ画像(AI生成):4人の子のイメージ(実在の物ではありません)
  • キーン:メンズのコレクション
  • ヴェロニカ:ウィメンズのコレクション
  • ヤコポ:アクセサリー、レザー、ホーム、テキスタイル
  • イッポリト:経営(Wikipedia はゼネラル・ディレクター、WWD JAPAN は戦略の立案)

Wikipedia は、1990年に、キーンが、最初のメンズのコレクションを作ったと書く。資料により、1990年代の始まりの年に、ずれがある。

2025年、家族の退出

FashionUnited と Panorama によれば、2025年12月に、創業家が持っていた少数株を、産業投資家のグループが取得した。Panorama は、創業家が、株主から離れたと書く。2021年に、L Catterton が過半の株を取得して以降、家族の役割は、少しずつ変わっていった。

見方

1つの家で、メンズ、ウィメンズ、小物とホーム、経営を分けて持つ形は、エトロの特徴だった。2022年に、家族以外のクリエイティブ・ディレクターが就いたのは、その後のことである。

要点

POINTS
  • ジェローラモ(ジンモ)・エトロは、1968年に、ミラノで、エトロを始めた(Wikipedia、Forbes JAPAN、VO+)。
  • Wikipedia によれば、キーンはメンズ、ヴェロニカはウィメンズ、ヤコポはアクセサリー、レザー、ホーム、テキスタイル、イッポリトは経営を担った。
  • 2025年12月に、創業家は株を手放し、家族の経営は終わった(FashionUnited、Panorama)。
この記事を書いた人 Shiori Kinugasa
参考資料:Wikipedia「Etro」 https://en.wikipedia.org/wiki/Etro Forbes JAPAN「ETRO」(2016年11月) https://forbesjapan.com/articles/detail/14206 VO+「Etro's 50th Anniversary」 https://www.vo-plus.com/en/trend/etro-s-50th-anniversary FashionUnited「Etro: Marco De Vincenzo is no longer creative director」(2026年3月) https://fashionunited.uk/news/people/etro-marco-de-vincenzo-is-no-longer-creative-director/2026031286837 Panorama(2026年3月) https://www.panorama.it/lifestyle/moda/etro-cambia-tutto-fuori-la-famiglia-ora-anche-marco-de-vincenzo (確認日:2026年10月27日。子どもたちの分担は、Wikipedia の記述に拠る。他の資料では確認できなかったので、出典を付けて書いた。創業者の妻や、ショールの収集、インド旅行についての記述は、一つの資料にしかなく、書いていない)

CONTINUE READING