ほとんど、偶然だった
ストライプは、Paul Smith の代名詞である。1970年代に、ノッティンガムの最初の店から、コレクションの一部だった。ただ、シグネチャー・ストライプが、どう始まったかは、あまり知られていない。何にも似ていない物を、作ろうとして、色の違う糸を、色々試すうちに、ほとんど偶然に、生まれた。
手で作る、縞
ポール・スミスは、つくり方を、こう説明している。「ウィンディングと呼ばれる方法で、厚紙に、何色もの糸を、巻きつけて、縞を重ねていく。色は、立体的で、手で作ると、色が、一番鮮やかに見える」。
どこに使うか
今も、シグネチャー・ストライプは、上質な素材で作る製品と、古典的な服の、意外な細部に、使われている。ポロシャツの襟の、さりげないパイピング。イタリア製の、牛革の財布の裏地。極細のメリノウールの、セーターのインターシャ(編み込み)。公式サイトは、これを、「時代を超える贅沢、変わらない品質、少しの個性」と表現する。

縞の中身
- 色数:シグネチャー・ストライプは、40色でできている
- 幅:帯の幅は、様々で、今は、デジタルで設計する
- 色の組み合わせ:定番の配色の他、同系色の組み合わせも、コレクションに出る
- ニットとシャツ:ニットは、インターシャで編み込み、シャツは、先染めの糸で織る
ストライプの仲間たち
シグネチャー・ストライプの他にも、ポール・スミスは、アーティスト・ストライプ、スポーツ・ストライプ、近年のサマー・ストライプを、作ってきた。アーティスト・ストライプは、2016年秋冬に登場し、表現主義の美術の、色の組み合わせに着想している。大胆なプリントにも、シャツの袖口、鞄の裏地、ジャケットの内側の縁取りのような、小さな細部にもなる。
気球と、ピンクの店
シグネチャー・ストライプは、空にも昇った。ストライプで包んだ、熱気球は、英国に残る、最後の、その種の工房で、全て、手で縫われた。気球の、外袋(エンベロープ)の高さは、22メートルを超える。翌年は、ロサンゼルスの、ピンクの店、メルローズの外壁を、「包みを解く」ように、中のストライプを見せる壁画にした。3人の画家が、5日かけ、15ガロンの塗料で、40色を、手と目で、混ぜながら描いた。

着るときの見方
- 細部から入る:襟のパイピングや、裏地の縞なら、日常の服に、混ぜやすい
- 全面は、一点に:ニットやシャツの全面の縞は、他を無地にして、主役にする
- 近づいて見る:40色の、隣り合う色の組み合わせを、じっくり味わう


